SEMICONDUCTOR PROCESS UNIT GUIDE

半導体製造では「単位」と「測定・基準条件」をセットで読む

半導体製造のレシピ、装置仕様書、MFCデータ、真空計、ウェハ仕様、膜厚測定、電気特性には、 SCCM、SLM、Pa、Torr、mTorr、µm、nm、Å、W、MHz、Ω·cm、Ω/□など多くの単位が並びます。

数値だけを換算しても、標準状態、校正ガス、絶対圧、計測方式、膜厚定義、Full Scale基準の精度などを取り違えると、 同じレシピや同じ仕様とは判断できません。本記事では、成膜・エッチング・真空・ガス供給・熱処理・計測の実務に沿って整理します。

ガス流量・真空 1 SLM = 1,000 SCCM

1 Torr = 133.322368 Pa

寸法・膜厚 1 µm = 1,000 nm

1 nm = 10 Å

最初に確認: SCCMの標準温度・圧力、MFCの校正ガス、真空圧力が絶対圧か、 精度が%F.S.か%S.P.か、膜厚が物理膜厚か光学モデル値かを確認してください。

結論:単位換算後も、基準条件と仕様定義を残す

ガス流量1 SLM = 1,000 SCCM
真空圧力1 Torr = 133.322368 Pa
低圧表記1 Torr = 1,000 mTorr
微細寸法1 µm = 1,000 nm
膜厚1 nm = 10 Å
温度K = °C + 273.15
記録例: 「CF4 100 SCCM」だけでなく、 「CF4 100 SCCM、0°C・101.3 kPa基準、CF4校正、MFC FS 200 SCCM」のように残します。

半導体製造で使う主な単位一覧

分類主な単位主な用途確認する条件
ガス流量SCCM、SLM、sccm、slmMFC、CVD、ALD、RIE、パージ標準状態、校正ガス、FS、入口・出口圧
真空圧力Pa、Torr、mTorr、mbarチャンバー、排気、ロードロック絶対圧、到達圧力、プロセス圧力、計器方式
寸法・膜厚mm、µm、nm、Åウェハ厚、膜厚、CD、段差測定法、モデル、測定位置、平均値
速度nm/min、Å/s、µm/min成膜、エッチング、酸化初期膜厚、終点、オーバーエッチ
温度°C、K、°F基板、ヒーター、炉、ベーク設定値、実測値、測定位置、校正
電力W、kW、W/cm²RF、マイクロ波、ヒーター、ランプForward/Reflected、面積、デューティ
周波数Hz、kHz、MHz、GHzRF、パルス、プラズマ、通信搬送波、パルス、サンプリング
回転数rpm、min-1スピン、洗浄、CMP、搬送加速度、保持時間、実回転数
電気特性Ω·cm、Ω/□、V、Aウェハ、薄膜、デバイス測定膜厚、温度、測定配置、接触
ドーズ量ions/cm²、cm-2イオン注入イオン種、エネルギー、傾斜、均一性
リークレートPa·m³/s、mbar·L/s、atm·cc/s真空配管、チャンバー、ガス系試験ガス、温度、校正、測定方法
濃度・汚染%、ppm、ppb、atoms/cm²薬液、ガス純度、表面汚染質量・体積・モル・面積基準

SCCM・SLMは標準状態へ換算したガス流量

SCCMはstandard cubic centimeter per minute、SLMはstandard liter per minuteです。 1 cm³ = 1 mLなので、同じ標準状態では1 SCCM = 1 standard mL/minです。

SCCMからSLM
SLM = SCCM / 1,000

500 SCCM = 0.5 SLM

SLMからSCCM
SCCM = SLM × 1,000

2 SLM = 2,000 SCCM

同一基準のm³/h
m³/h = SCCM × 0.00006

1,000 SCCM = 0.06 standard m³/h

基準流量から実体積
Qact = Qstd pstd/pact Tact/Tstd

圧力は絶対圧、温度はK

HORIBAの対象MFC資料ではSCCM・SLMを0°C、101.3 kPa基準のmL/min・L/minとして定義しています。 ただし、25°Cなど別の標準温度を使う計器もあるため、メーカー間比較では標準条件を必ず確認します。

SCCM・標準mL/min・SLMの換算早見表

SCCMstandard mL/minSLMstandard m³/h
0.10.10.00010.000006
110.0010.00006
550.0050.0003
10100.010.0006
50500.050.003
1001000.10.006
2502500.250.015
5005000.50.03
1,0001,00010.06
5,0005,00050.3
10,00010,000100.6

例:100 SCCMを100 Pa・300 Kの実体積流量へ理想気体近似

1標準条件を101,325 Pa・273.15 Kと仮定

2100 × 101,325/100 × 300/273.15

3約111,285 mL/min = 約111.3 L/min(実状態)

これは同じ分子流量が低圧チャンバー内で占める体積の概算です。 MFC入口配管の流速やチャンバー内局所流れを、この値だけで直接決めるものではありません。

MFCはレンジ・精度基準・圧力条件・応答を確認する

Full Scale(FS)

最大レンジ。1000 SCCM FSのMFCを10 SCCMで使う場合、低流量性能を別途確認します。

精度 %F.S.

Full Scale基準。±1% F.S.なら1000 SCCMレンジで±10 SCCMに相当します。

精度 %S.P. / %R

設定値・読値基準。%F.S.と同じ数値でも低流量域の意味が異なります。

再現性・直線性

精度と同一ではありません。仕様に含まれる項目と試験条件を確認します。

制御範囲・ターンダウン

表示可能範囲ではなく、要求精度・安定性を満たす実用範囲を確認します。

入口・出口圧力

必要差圧、最大使用圧、真空下流条件、バルブ能力を確認します。

応答時間

定義がT63、T98、整定幅などで異なるため、同じ秒数だけで比較しません。

ゼロ・ウォームアップ

取付姿勢、温度安定、ゼロ点補正、パージ条件を確認します。

%F.S.と%S.P.を混同しない: 1000 SCCM FS、精度±1% F.S.なら、100 SCCM設定でも仕様上の±10 SCCMは設定値の10%です。 実際の仕様式に複数項がある場合は、各項を含めて評価します。

校正ガスと実ガスが違う場合は単純係数だけで判断しない

熱式MFCの応答はガスの熱物性に依存します。 N2校正器でAr、He、CF4、SF6などを扱う場合、 メーカーのガス選択機能または補正データを使用します。

  1. 1
    校正ガス
    実ガス校正かN2等価校正かを確認します。
  2. 2
    ガス補正方式
    単一係数、マルチガスモデル、実ガスデータのどれかを確認します。
  3. 3
    混合ガス
    組成変動、反応性、凝縮性、吸着性を確認します。
  4. 4
    圧力・温度影響
    校正条件から外れたときのゼロ・スパン変化を確認します。
  5. 5
    材料適合性
    接ガス材、シール、表面処理、パーティクル、リーク仕様を確認します。
Brooks Instrumentの資料でも、ガス変更時に単純な熱容量比だけでは粘度・密度などを十分に補正できない場合があると説明されています。 最終的には対象機種のメーカー設定・校正証明を使用します。

同じ標準条件のSCCMなら流量比を組成の目安にできる

理想気体で、各ガスが同じ標準条件に換算され、反応・凝縮・リークがない場合、 標準体積流量比はモル流量比の目安になります。

流量比 = 各ガスSCCM / 合計SCCM

O2 100 SCCM + Ar 400 SCCM = 合計500 SCCM

O2 20.0%、Ar 80.0%(供給流量比)

この比率は供給設定の比率です。チャンバー内組成は反応、解離、排気速度、壁面吸着、滞留時間、リークによって変わります。

Pa・Torr・mTorr・mbarは絶対圧として読む

TorrからPa
Pa = Torr × 133.322368

1 Torr = 133.322368 Pa

PaからTorr
Torr = Pa / 133.322368

1 Pa ≈ 0.00750062 Torr

TorrとmTorr
mTorr = Torr × 1,000

10 mTorr = 0.01 Torr

mbarとPa
Pa = mbar × 100

1 mbar = 100 Pa

真空の絶対圧表示では、数値が小さいほど高真空です。 到達圧力、ベース圧力、プロセス圧力、ベント圧力は別の条件として扱います。

Torr・mTorr・Pa・mbarの換算早見表

TorrmTorrPambar
760760,000101,3251,013.25
100100,00013,332.236842133.322368
1010,0001,333.22368413.332237
11,000133.3223681.333224
0.110013.3322370.133322
0.01101.3332240.013332
0.00110.1333220.001333
0.00010.10.0133320.000133
0.0000010.0010.0001330.000001
10 mTorr = 0.01 Torr ≈ 1.333 Paです。 「10 mTorr」を「10 Torr」と読み違えると1,000倍の差になります。

真空計は測定原理とガス依存性を確認する

隔膜式・容量式

隔膜の変位で全圧を測る方式。対象範囲やゼロ安定性、温度影響を確認します。

熱伝導式

熱伝導率を利用するためガス種の影響を受けます。表示ガス設定を確認します。

電離真空計

高真空域で使用。ガス感度、フィラメント、汚染、X線限界などを確認します。

複合真空計

複数センサの切替領域、連続性、校正、プロセスガス耐性を確認します。

仕様書で区別する圧力

Base pressureプロセス前の基礎圧力
Process pressureガス導入中の運転圧力
Ultimate pressure指定試験条件の到達圧力

µm・nm・Å・mmは10倍と1,000倍を区別する

µmとnm
nm = µm × 1,000

0.1 µm = 100 nm

nmとÅ
Å = nm × 10

5 nm = 50 Å

µmとÅ
Å = µm × 10,000

1 µm = 10,000 Å

mmとµm
µm = mm × 1,000

0.775 mm = 775 µm

µmnmÅmm
1,0001,000,00010,000,0001
100100,0001,000,0000.1
1010,000100,0000.01
11,00010,0000.001
0.55005,0000.0005
0.11001,0000.0001
0.01101000.00001
0.0011100.000001
μmとmilを混同しない:milは0.001 inch = 25.4 µmです。英語資料のmilはmicrometerではありません。

膜厚速度は厚さと時間の単位を両方そろえる

成膜速度
rate = 膜厚 / 成膜時間

nm/min、Å/sなど

エッチング速度
rate = 除去膜厚 / 処理時間

初期・残膜測定法を確認

選択比
selectivity = 対象膜rate / マスクrate

同じ時間・測定基準で比較

オーバーエッチ
OE% = 追加時間 / endpoint時間 × 100

社内定義を明記

例:5分で100 nm成膜

1100 nm / 5 min = 20.0 nm/min

220.0 nm/min = 200 Å/min

3200 Å/min / 60 = 3.333 Å/s

成膜・エッチング速度は一定とは限りません。 初期遅れ、ローディング、チャンバー履歴、ウェハ位置、材料組成、終点検出を確認します。

CD・オーバーレイ・均一性は定義式と統計量を確認する

CD(Critical Dimension)

線幅・スペース・ホール径など。測定位置、方向、閾値、SEM条件を確認します。

Overlay

レイヤ間位置ずれ。X/Y、平均、3σ、最大値など評価指標を確認します。

Uniformity

膜厚・レートの面内ばらつき。max-min、半レンジ、標準偏差など定義が複数あります。

Repeatability

同一条件の繰返し。wafer-to-wafer、run-to-run、tool-to-toolを区別します。

「均一性±5%」だけでは不足: (max-min)/(2×average)、3σ/average、中心基準など、計算式と除外点を確認します。

°C・K・°Fと温度差を区別する

°CからK
K = °C + 273.15

300°C = 573.15 K

°Cから°F
°F = °C × 9/5 + 32

200°C = 392°F

温度差
ΔT(K) = ΔT(°C)

50°C差 = 50 K差

絶対温度比
T2/T1はKで計算

ガス体積・反応速度の式に使用

°CK°F
20293.1568
25298.1577
100373.15212
150423.15302
200473.15392
300573.15572
400673.15752
8001,073.151,472
1,0001,273.151,832
1,1001,373.152,012

ヒーター設定温度、チャック温度、ウェハ表面温度、熱電対温度、放射温度計の値は一致しない場合があります。 温度単位だけでなく測定位置・センサ・校正・放射率を確認します。

RF電力はForward・Reflected・実結合条件を区別する

Forward Power

電源から負荷側へ進む電力。設定値と測定位置を確認します。

Reflected Power

インピーダンス不整合で反射する電力。マッチング状態と保護条件を確認します。

Power Density

W/cm²など。電極面積、ウェハ面積、照射面積のどれで割るかを明記します。

Pulse Duty

オン時間/周期。ピーク電力、平均電力、繰返し周波数を区別します。

周波数1 MHz = 106 Hz
周波数1 GHz = 1,000 MHz
回転数1 rpm = 1/60 Hz
デューティ平均電力 ≈ peak × duty

抵抗率Ω·cmとシート抵抗Ω/□は膜厚で結び付く

抵抗率は材料固有の電気抵抗を長さ・断面積で正規化した量、 シート抵抗は薄膜の面内抵抗を扱いやすくした量です。

薄膜の関係
ρ = Rs × t

tはcm、ρはΩ·cm

シート抵抗
Rs = ρ / t

膜厚が薄いほど大きくなる関係

例:50 Ω/□、膜厚200 nm

1200 nm = 2.00e-05 cm

2ρ = 50 × 2.00e-05

31.00e-03 Ω·cm

四探針、Van der Pauw、ライン抵抗など測定方式で補正・前提が異なります。 膜の連続性、形状、温度、接触抵抗も確認します。

ドーズ量ions/cm²と濃度cm-3は別の量

面積ドーズ
1 cm-2 = 104 m-2

1×1015 cm-2 = 1×1019 m-2

体積濃度
cm-3

深さ分布を含む単位。ドーズ量と同じではありません。

注入エネルギー
eV、keV、MeV

1 keV = 1,000 eV

ビーム電流
A、mA、µA

電荷状態と走査条件を確認

1×1015 ions/cm²は1.0e+19 ions/m²です。 体積濃度へ変換するには注入プロファイル、投影飛程、拡散、活性化を考慮します。

リークレートは圧力と体積の積を時間で割った量

基本換算
1 mbar·L/s = 0.1 Pa·m³/s

体積単位と圧力単位を同時に変換

atm cc/s
1 atm·cc/s = 0.101325 Pa·m³/s

≈ 1.01325 mbar·L/s

例:1×10-7 mbar·L/s

mbar·L/s1.0×10-7
Pa·m³/s1.00e-08
atm·cc/s9.87e-08
試験条件を確認: Heリーク、エアリーク、スニファ、真空法、加圧法では検出感度と意味が異なります。 許容リーク量、校正リーク、温度、滞留時間を確認します。

装置・工程間でレシピを比較する手順

  1. 1
    ガス条件
    ガス名、SCCM、標準状態、MFCレンジ、校正ガスをそろえます。
  2. 2
    圧力条件
    Pa・Torrへ統一し、プロセス圧力・ベース圧力・制御位置を区別します。
  3. 3
    温度条件
    設定値だけでなく、チャック・基板・壁・ガス温度を区別します。
  4. 4
    電力条件
    周波数、Forward/Reflected、電極面積、パルス条件を確認します。
  5. 5
    時間・速度
    処理時間、ランプ、安定化、オーバーエッチ、成膜速度を分けます。
  6. 6
    測定条件
    膜厚、CD、均一性、測定点、計測器、解析モデルをそろえます。
  7. 7
    装置差
    チャンバー容積、排気速度、シャワーヘッド、電極構造、履歴を考慮します。

半導体製造で使う単位の実務計算例

例1

250 SCCMをSLMへ

250 / 1,000

0.25 SLM

例2

30 mTorrをPaへ

0.03 Torr × 133.322368

約4.000 Pa

例3

5 PaをmTorrへ

5 / 133.322368 × 1,000

約37.50 mTorr

例4

0.25 µmをnmへ

0.25 × 1,000

250 nm

例5

12 nmをÅへ

12 × 10

120 Å

例6

成膜速度

100 nm / 5 min

20 nm/min = 200 Å/min

例7

ガス流量比

O2 100、Ar 400 SCCM

20% : 80%

例8

リークレート

1×10-7 mbar·L/s

1×10-8 Pa·m³/s

半導体製造の単位でよくある間違い

01

SCCMを実mL/minと同じにする

SCCMは標準状態換算です。実体積は温度・絶対圧で変わります。

02

標準状態を確認しない

0°C、20°C、25°Cなどの違いがあります。

03

校正ガスと実ガスを無視する

熱式MFCではガス物性が測定・制御値へ影響します。

04

%F.S.と%S.P.を同じにする

低流量域での絶対誤差が大きく異なります。

05

TorrとmTorrを混同する

1,000倍の違いがあります。

06

真空で数値が大きいほど高真空と思う

絶対圧表示では小さいほど高真空です。

07

到達圧力とプロセス圧力を同じにする

ガス導入・制御中の圧力とは別条件です。

08

µm・nm・Åの倍率を間違える

1 µm = 1,000 nm、1 nm = 10 Åです。

09

µmとmilを混同する

1 mil = 25.4 µmです。

10

設定RF電力だけで装置を比較する

周波数、電極面積、反射電力、パルス条件が必要です。

11

均一性の計算定義を確認しない

半レンジ、標準偏差、最大偏差など複数の定義があります。

12

Ω·cmとΩ/□を同じにする

薄膜では膜厚を介して関係します。

レシピ・仕様書・装置置換の確認チェックリスト

  • SCCM・SLMの標準温度と標準圧力を確認した
  • MFCの校正ガス・実ガス・補正方式を確認した
  • Full Scaleと使用設定値の比率を確認した
  • 精度が%F.S.・%R・%S.P.のどれか確認した
  • 入口・出口圧力と必要差圧を確認した
  • Pa・Torr・mTorr・mbarを一つの単位へ統一した
  • ベース圧力・到達圧力・プロセス圧力を区別した
  • 真空計の測定原理とガス依存性を確認した
  • µm・nm・Å・milを区別した
  • 膜厚・CD・均一性の測定法と定義を確認した
  • RFの周波数・Forward・Reflected・デューティを確認した
  • 設定温度・基板実温度・測定位置を区別した
  • 抵抗率・シート抵抗・膜厚の関係を確認した
  • リーク試験ガス・測定方式・単位を確認した
  • 元レシピ・装置名・計器・校正日・版数を記録した
安全上の重要事項

半導体製造装置では、毒性・腐食性・自然発火性ガス、高電圧、RF、真空、高温、薬液、レーザー、可動部を扱う場合があります。 単位換算だけで操作条件を変更せず、承認済みレシピ、SDS、インターロック、メーカー手順、変更管理、リスクアセスメントを優先してください。

参考資料・運営者情報

主な参考資料

長さ・圧力の換算はNIST、真空計と真空圧力はPfeiffer Vacuum、 SCCM・MFC・標準状態はHORIBA、Alicat、Brooks Instrumentの公開資料を基礎に整理しています。

記事の利用上の注意

本記事は単位確認と概算のための一般情報です。 プロセス変更、装置置換、ガス変更、MFC設定、RF・温度・真空条件の変更では、 最新仕様書、校正証明、承認レシピ、SDS、メーカー手順、品質管理・安全管理の判断を優先してください。

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半導体製造の単位についてよくある質問

Q1. 1 SCCMは何mL/minですか?

同じ標準状態へ換算した体積なら1 standard mL/minです。実状態のmL/minとは限りません。

Q2. 1 SLMは何SCCMですか?

1 SLMは1,000 SCCMです。

Q3. SCCMの標準状態は必ず0°Cですか?

必ずではありません。HORIBAの対象資料は0°C・101.3 kPaですが、他の標準条件もあるため仕様書を確認します。

Q4. 1 Torrは何Paですか?

1 Torrは約133.322368 Paです。

Q5. 10 mTorrは何Paですか?

10 mTorr = 0.01 Torrなので、約1.33322 Paです。

Q6. 真空では数値が小さいほど高真空ですか?

絶対圧表示ではその通りです。ただし負圧ゲージ表示とは方向が異なります。

Q7. 1 µmは何nmですか?

1 µmは1,000 nmです。

Q8. 1 nmは何Åですか?

1 nmは10 Åです。

Q9. MFCの±1% F.S.とは何ですか?

Full Scale基準の精度表記です。レンジ1000 SCCMなら1% F.S.は10 SCCMに相当します。

Q10. N2校正MFCを別ガスへ使えますか?

機種が対応し、メーカー指定の補正・設定を行う場合に限ります。単純係数で十分とは限りません。

Q11. Ω·cmとΩ/□の違いは?

Ω·cmは抵抗率、Ω/□はシート抵抗です。均一な薄膜では膜厚を介して関係します。

Q12. レシピ比較で単位以外に何を残しますか?

装置、チャンバー、MFCレンジ・校正ガス、圧力計、温度測定位置、RF条件、測定法、レシピ版数を残します。

まとめ:単位をそろえ、装置・計器・測定条件まで比較する

  • 1 SLM = 1,000 SCCM
  • SCCMは標準状態換算であり、実mL/minとは限らない
  • MFCは標準状態、校正ガス、FS、精度基準、圧力条件を確認する
  • 1 Torr = 約133.322368 Pa、1 Torr = 1,000 mTorr
  • 真空の絶対圧表示では数値が小さいほど高真空
  • 1 µm = 1,000 nm、1 nm = 10 Å
  • 成膜・エッチング速度は厚さと時間の両方を統一する
  • CD・均一性・オーバーレイは定義式と統計量を確認する
  • RF電力は周波数、Forward/Reflected、面積、パルス条件を確認する
  • 抵抗率とシート抵抗は膜厚を介して関係する
  • リークレートは試験ガス・測定方法・校正条件を確認する
  • 換算後も元レシピ、装置、計器、校正、版数を記録する
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半導体装置の単位をまとめて確認したい方へ

SCCM・SLM、Pa・Torr、µm・nm・Åの単発換算は、この記事の式と早見表で確認できます。 圧力、流量、長さ、温度、電力など複数の単位を日常的に扱う場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も利用できます。

既存単位の一括換算、カスタムカテゴリ・単位、複数ステップの換算ルール、CSV出力に対応しています。 SCCMの標準状態、MFCの校正ガス、測定定義などは、元仕様を確認したうえでカスタム設定へ反映してください。

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