psiとkPaの変換方法をわかりやすく解説|計算式・早見表・実務例つき
psiとkPaは、どちらも圧力を表す単位です。海外製の圧力センサ、空圧機器、コンプレッサー、流量計、バルブ、ポンプなどの仕様書ではpsiが使われることがあり、日本国内の資料ではkPaやMPaが使われることが多くあります。
この記事では、psiとkPaの変換方法を、計算式・早見表・具体例つきでわかりやすく解説します。初心者でもすぐ使える内容にしつつ、製造業、設備、工学系、センサ、流量・圧力管理の実務でも使いやすいようにまとめています。
結論:psiとkPaの変換式
まず結論からです。psiとkPaを変換するときは、次の式を使います。
psiからkPaへ変換する式
kPa = psi × 6.894757
kPaからpsiへ変換する式
psi = kPa ÷ 6.894757
覚えやすくすると、次のようになります。
1 psi = 約6.895 kPa
1 kPa = 約0.145 psi
たとえば、10 psiをkPaに変換する場合は、
10 psi × 6.894757 = 68.94757 kPa
つまり、10 psiは約68.95 kPaです。
逆に、100 kPaをpsiに変換する場合は、
100 kPa ÷ 6.894757 = 14.5038 psi
つまり、100 kPaは約14.50 psiです。
psi ↔ kPa 変換の基本
まずは「1 psi = 約6.895 kPa」と覚えておくと、圧力仕様の確認がしやすくなります。
psiとは何か
psiは、pound-force per square inchの略です。日本語では「平方インチあたりのポンド重」という意味になります。
psi = lbf/in²
つまり、1平方インチの面積に対して、どれくらいの力がかかっているかを表す圧力単位です。
psiは、特にアメリカ系の製品や海外メーカーの仕様書でよく使われます。たとえば、次のような場面です。
- 圧力センサ
- 空圧機器
- コンプレッサー
- ポンプ
- バルブ
- タイヤ空気圧
- 海外製の流量計
- 米国メーカーのデータシート
日本ではkPaやMPaのほうが見慣れていますが、海外製品を扱う場合、psiはかなり頻繁に出てきます。そのため、最低限として1 psi ≒ 6.895 kPaという関係を覚えておくと便利です。
kPaとは何か
kPaは、kilopascal、キロパスカルの略です。Pa、つまりパスカルの1000倍を表します。
1 kPa = 1000 Pa
Paは国際単位系で使われる圧力単位で、次のように表されます。
1 Pa = 1 N/m²
kPaは、日本国内の設備、センサ、配管、空調、医療機器、製造工程などでよく使われる単位です。圧力がさらに大きい場合はMPa、小さい場合はPaを使うこともあります。
1 MPa = 1000 kPa
1 kPa = 1000 Pa
たとえば、0.5 MPaは500 kPaです。圧力センサや設備仕様では、MPa、kPa、Paが混在することがあるため、単位の関係を整理しておくことが大切です。
psiからkPaへの変換早見表
よく使うpsiの値をkPaに変換すると、次のようになります。
| psi | kPa |
|---|---|
| 0.1 psi | 0.689 kPa |
| 0.5 psi | 3.447 kPa |
| 0.9 psi | 6.205 kPa |
| 1 psi | 6.895 kPa |
| 2 psi | 13.790 kPa |
| 5 psi | 34.474 kPa |
| 10 psi | 68.948 kPa |
| 15 psi | 103.421 kPa |
| 20 psi | 137.895 kPa |
| 30 psi | 206.843 kPa |
| 50 psi | 344.738 kPa |
| 100 psi | 689.476 kPa |
| 150 psi | 1034.214 kPa |
| 200 psi | 1378.951 kPa |
| 500 psi | 3447.379 kPa |
| 1000 psi | 6894.757 kPa |
たとえば、圧力センサのレンジが0〜15 psiの場合、kPaでは約0〜103.42 kPaです。0〜100 kPaのセンサと近いように見えますが、完全に同じではありません。仕様比較では、この差が問題になることがあります。
kPaからpsiへの変換早見表
次に、kPaをpsiに変換した早見表です。
| kPa | psi |
|---|---|
| 1 kPa | 0.145 psi |
| 5 kPa | 0.725 psi |
| 10 kPa | 1.450 psi |
| 20 kPa | 2.901 psi |
| 50 kPa | 7.252 psi |
| 100 kPa | 14.504 psi |
| 101.325 kPa | 14.696 psi |
| 200 kPa | 29.008 psi |
| 300 kPa | 43.511 psi |
| 500 kPa | 72.519 psi |
| 700 kPa | 101.526 psi |
| 1000 kPa | 145.038 psi |
| 1500 kPa | 217.557 psi |
| 2000 kPa | 290.075 psi |
100 kPaは約14.50 psiです。また、標準大気圧に近い101.325 kPaは約14.70 psiです。この値は、絶対圧を扱うときにもよく出てきます。
具体例1:10 psiをkPaに変換する
10 psiをkPaに変換してみます。
kPa = psi × 6.894757
kPa = 10 × 6.894757
kPa = 68.94757
したがって、10 psi = 約68.95 kPaです。
設備の仕様書で「供給圧力:10 psi」と書かれていた場合、日本語資料では「約69 kPa」と表現できます。ただし、試験条件や保証条件に使う場合は、丸めすぎず68.95 kPaのように記載したほうが安全です。
具体例2:100 kPaをpsiに変換する
100 kPaをpsiに変換してみます。
psi = kPa ÷ 6.894757
psi = 100 ÷ 6.894757
psi = 14.5038
したがって、100 kPa = 約14.50 psiです。
100 kPaは、日本の圧力センサや設備仕様でよく見る値です。海外仕様に置き換える場合は、約14.5 psiとして確認できます。
具体例3:0.9 psiをkPaに変換する
圧力センサや微圧の仕様では、1 psi未満の値が出てくることもあります。たとえば、0.9 psiをkPaに変換してみます。
kPa = 0.9 × 6.894757
kPa = 6.2052813
したがって、0.9 psi = 約6.21 kPaです。
1 psi未満の圧力では、丸め誤差の影響が相対的に大きく見えることがあります。特に、微圧センサや差圧センサの仕様確認では、桁数を少し丁寧に扱うのがおすすめです。
具体例4:30 psiをMPaに変換する
実務では、psiをkPaではなくMPaに変換したい場面もあります。まずpsiをkPaに変換し、その後MPaに変換します。
30 psi × 6.894757 = 206.84271 kPa
206.84271 kPa ÷ 1000 = 0.20684271 MPa
したがって、30 psi = 約206.84 kPa = 約0.207 MPaです。
空圧機器やコンプレッサーの仕様では、psi、kPa、MPaが混在することがあります。変換するときは、いきなり暗算せず、psi → kPa → MPaのように段階を分けるとミスを減らせます。
実務でpsiとkPaを使う場面
psiとkPaの変換は、単なる数学の問題ではなく、実務では仕様確認やトラブル防止に直結します。特に製造業や設備関連では、次のような場面で使います。
圧力センサのレンジ確認
海外製の圧力センサでは、レンジがpsiで表記されていることがあります。たとえば、0〜15 psiのセンサは、kPaにすると約0〜103.42 kPaです。国内で0〜100 kPa品として扱えるかどうかは、用途や許容範囲によって判断が必要です。
設備の供給圧力確認
コンプレッサーや空圧設備では、供給圧力がpsiで記載されることがあります。日本側の設備条件がkPaやMPaで管理されている場合、単位を合わせてから確認する必要があります。
流量計の条件確認
流量計では、圧力条件によって測定値や補正条件が変わることがあります。仕様書にpsiで圧力条件が書かれている場合、kPaに変換して、実際の設備条件と合っているか確認します。
ポンプ・バルブの仕様比較
ポンプやバルブでは、最大使用圧力、耐圧、差圧などがpsiで書かれていることがあります。kPaやMPaに変換して、自社の基準や設備仕様と比較することが大切です。
MyUnitを使うと便利な場面
psiとkPaだけであれば、上記の式で手計算できます。ただ、実務ではpsi、kPa、MPa、bar、Pa、kgf/cm²など、複数の単位を同時に確認したい場面も多くあります。
そのような場合は、単位換算アプリを使うと確認が楽になります。
MyUnitは、圧力、流量、温度、長さなどの工学系単位換算に使える単位換算・単位変換アプリです。既存単位の換算だけでなく、カスタム単位の追加や複数ステップ計算にも対応しています。
単位換算アプリ MyUnit
圧力、流量、温度、長さなど、工学系の単位換算をまとめて確認できます。 psi、kPa、MPa、barのように複数単位を比較したい場面でも使いやすいアプリです。
たとえば、次のような場面で使いやすいです。
- psi、kPa、MPa、barをまとめて確認したい
- よく使う圧力換算を保存しておきたい
- 社内独自の係数やカスタム単位を使いたい
- 圧力だけでなく、流量や温度の単位も一緒に確認したい
- 複数ステップの計算を毎回手入力せずに使いたい
- 換算結果をCSVで共有したい
単発の換算ならこの記事の式で十分ですが、日常的に単位換算を行う場合は、アプリにまとめておくと確認ミスを減らしやすくなります。
App Storeはこちら:
単位換算・単位変換アプリ MyUnit
実務で使うときの注意点
丸め方に注意する
1 psi = 6.894757 kPaですが、実務では6.895 kPa、または6.9 kPaとして扱うことがあります。
説明用や概算であれば問題ないことも多いですが、次のような場面では注意が必要です。
- 検査基準
- 校正値
- 保証範囲
- センサの精度確認
- 上限・下限の判定
- 顧客提出資料
特に、判定基準に近い数値では、丸めによってOK/NGの判断が変わる可能性があります。
psigとpsiaの違いに注意する
psiには、psigとpsiaという表記があります。ここは非常に間違いやすいポイントです。
| 表記 | 意味 | 説明 |
|---|---|---|
| psig | ゲージ圧 | 大気圧を基準にした圧力 |
| psia | 絶対圧 | 完全真空を基準にした圧力 |
一般的な圧力計や設備の圧力表示では、ゲージ圧が使われることが多いです。一方で、気体計算、真空、流量補正、センサ仕様では絶対圧が使われることもあります。
おおまかには、次の関係になります。
絶対圧 = ゲージ圧 + 大気圧
大気圧はおよそ101.325 kPa、psiでは約14.7 psiです。
たとえば、0 psigは大気圧と同じ状態ですが、絶対圧で見ると約14.7 psiaです。ここを混同すると、圧力条件を大きく間違えることがあります。
MPaとkPaを混同しない
kPaとMPaは、どちらも圧力単位ですが、1000倍の差があります。
1 MPa = 1000 kPa
たとえば、0.1 MPaは100 kPaです。逆に、100 kPaを100 MPaと勘違いすると、非常に大きなミスになります。
圧力単位では、小数点の位置と接頭語が非常に重要です。kPa、MPa、Paを扱うときは、必ず単位まで含めて確認しましょう。
よくある間違い
1 psiを10 kPaとして計算してしまう
概算のつもりで1 psiを10 kPaとして計算してしまうと、誤差がかなり大きくなります。
正しくは:
1 psi = 約6.895 kPa
10 psiなら約68.95 kPaですが、1 psi = 10 kPaとしてしまうと100 kPaになります。これは実務上かなり大きな差です。
psiからkPaへ変換するときに割ってしまう
psiからkPaへ変換するときは、6.894757を掛けます。
正:kPa = psi × 6.894757
誤:kPa = psi ÷ 6.894757
逆に、kPaからpsiへ変換するときは6.894757で割ります。
psigとpsiaを同じものとして扱う
psigとpsiaは、同じpsiでも基準が違います。psigは大気圧を基準にしたゲージ圧、psiaは完全真空を基準にした絶対圧です。特に、気体の体積、流量、密度、圧縮性を扱う場合は、絶対圧が必要になることがあります。
圧力レンジだけを見て互換品と判断する
圧力センサの選定では、単位換算だけでなく、精度、出力方式、応答速度、温度特性、耐圧、接続形状、電源電圧なども確認する必要があります。
たとえば、0〜15 psiと0〜100 kPaは近いレンジですが、完全に同じではありません。さらに、センサの仕様によっては出力スケールや許容過負荷も異なります。
psi・kPa・MPa・barの違い
圧力単位では、psiとkPa以外にもMPaやbarがよく出てきます。
| 単位 | 読み方 | 関係 |
|---|---|---|
| Pa | パスカル | 基本となる圧力単位 |
| kPa | キロパスカル | 1 kPa = 1000 Pa |
| MPa | メガパスカル | 1 MPa = 1000 kPa |
| bar | バール | 1 bar = 100 kPa |
| psi | ピーエスアイ | 1 psi = 約6.895 kPa |
barも設備や流体関連でよく使われます。1 barは100 kPaなので、比較的覚えやすい単位です。
1 bar = 100 kPa = 0.1 MPa
1 psi = 約6.895 kPa
1 MPa = 1000 kPa = 10 bar
たとえば、6 barは600 kPa、つまり0.6 MPaです。psiに変換すると約87.0 psiになります。
圧力換算でミスを減らすコツ
圧力換算でミスを減らすには、次の流れで確認するのがおすすめです。
- 元の単位を確認する
- ゲージ圧か絶対圧か確認する
- 必要な単位へ変換する
- 丸め桁数を決める
- 用途に対して十分な精度か確認する
特に、海外仕様書を日本向け資料に転記する場合は、単位だけでなく、圧力の基準も確認しましょう。
また、毎回同じような換算をする場合は、表計算ソフトや単位換算アプリを使って、よく使う換算を保存しておくと便利です。
複数の単位をまとめて確認したい場合
psiとkPaの変換だけなら、この記事の式で計算できます。ただし、実務では次のような確認が同時に必要になることがあります。
- psiをkPa、MPa、barにまとめて変換したい
- 圧力と流量の単位を同時に確認したい
- 温度条件も摂氏・華氏で確認したい
- 社内でよく使う独自係数を使いたい
- 複数ステップの換算を毎回同じ条件で使いたい
このような場合は、単位換算アプリを使うと効率的です。
MyUnitは、圧力、流量、温度、長さなどの工学系単位換算に対応した単位換算アプリです。既存単位の換算に加えて、カスタム単位の追加、複数ステップ計算、CSV共有にも対応しています。
手計算で確認することも大切ですが、頻繁に使う換算はアプリにまとめておくと、確認作業を短縮できます。
まとめ
psiとkPaの変換では、次の式を使います。
kPa = psi × 6.894757
psi = kPa ÷ 6.894757
覚えやすくするなら、
1 psi = 約6.895 kPa
1 kPa = 約0.145 psi
と覚えておくと便利です。
10 psiは約68.95 kPa、100 kPaは約14.50 psiです。圧力センサ、空圧機器、流量計、ポンプ、バルブ、設備仕様などでは、psiとkPaが混在することがあります。
実務では、単位を変換するだけでなく、psigとpsiaの違い、kPaとMPaの違い、丸め方、仕様上限・下限の扱いにも注意が必要です。
単発の換算であれば、この記事の式と早見表で十分確認できます。一方で、psi、kPa、MPa、barなどをまとめて確認したい場合や、よく使う換算を保存したい場合、カスタム単位を使いたい場合は、単位換算アプリを使うと便利です。
圧力・流量・温度などの単位換算をまとめて確認したい方へ
MyUnitは、圧力、流量、温度、長さなどの工学系単位換算に使える単位換算・単位変換アプリです。既存単位の換算だけでなく、カスタム単位の追加、複数ステップ計算、CSV共有にも対応しています。
psiとkPaだけでなく、MPa、bar、Paなどをまとめて確認したい場合にも便利です。
FAQ
1 psiは何kPaですか?
1 psiは約6.894757 kPaです。実務では、約6.895 kPaとして扱うことが多いです。
10 psiは何kPaですか?
10 psiは約68.95 kPaです。計算式は、10 × 6.894757 = 68.94757 kPaです。
100 kPaは何psiですか?
100 kPaは約14.50 psiです。計算式は、100 ÷ 6.894757 = 14.5038 psiです。
psiからkPaへ変換するときは掛け算ですか?割り算ですか?
psiからkPaへ変換するときは、6.894757を掛けます。
kPa = psi × 6.894757
kPaからpsiへ変換するときはどう計算しますか?
kPaからpsiへ変換するときは、6.894757で割ります。
psi = kPa ÷ 6.894757
psiとpsigは同じですか?
完全には同じ意味ではありません。psiは圧力単位の総称として使われますが、psigは大気圧を基準にしたゲージ圧を意味します。仕様書では、psi、psig、psiaの違いを確認することが大切です。
psiaとは何ですか?
psiaは絶対圧を表します。完全真空を基準にした圧力です。大気圧は約14.7 psiaに相当します。
0 psigは0 psiaですか?
いいえ。0 psigは大気圧と同じ状態を意味します。絶対圧では約14.7 psiaです。
kPaとMPaの違いは何ですか?
1 MPaは1000 kPaです。たとえば、0.1 MPaは100 kPaです。kPaとMPaは1000倍違うため、単位の見間違いに注意が必要です。
psiとbarの関係は?
1 barは100 kPaです。1 psiは約6.895 kPaなので、1 barは約14.50 psiです。
圧力センサの0〜15 psiは0〜100 kPaと同じですか?
近いですが、完全に同じではありません。15 psiは約103.42 kPaです。用途によっては0〜100 kPa品と置き換えられる場合もありますが、精度、出力、耐圧、温度特性なども含めて確認する必要があります。
psiとkPaの変換を暗算する方法はありますか?
概算でよければ、1 psi ≒ 6.9 kPaとして計算できます。ただし、実務上の判定や仕様確認では、6.894757を使って計算するほうが安全です。
単位換算アプリを使うメリットは何ですか?
複数の単位をまとめて確認できること、計算ミスを減らせること、よく使う換算を保存しやすいことがメリットです。MyUnitのようにカスタム単位や複数ステップ計算に対応したアプリであれば、実務で使う独自の換算にも対応しやすくなります。




