mmHgとkPaは、どちらも圧力を表す単位です。医療では血圧の「mmHg」、工学・設備・センサ仕様では「kPa」がよく使われます。そのため、血圧計、真空計、圧力計、差圧センサ、海外仕様書、古い設備資料などを確認していると、「mmHgをkPaに直したい」「kPaをmmHgに換算したい」という場面が出てきます。
結論から言うと、mmHgからkPaへ変換する場合は、数値に0.133322を掛けます。反対に、kPaからmmHgへ変換する場合は、数値に7.50062を掛けます。この記事では、計算式、早見表、具体例、実務での注意点、よくある間違いまでまとめて解説します。
結論:mmHgとkPaの変換はこの式でOK
1 mmHg = 0.133322 kPa
1 kPa = 7.50062 mmHg
つまり、mmHgをkPaにしたい場合は「mmHg × 0.133322」、kPaをmmHgにしたい場合は「kPa × 7.50062」で計算できます。
計算式
kPa = mmHg × 0.133322
mmHg = kPa × 7.50062
例:120 mmHgをkPaに変換する場合
120 × 0.133322 = 15.99864 kPa
よって、120 mmHg ≒ 16.0 kPaです。
まずは、よく使う値を早見表で確認しておきましょう。単発の換算であれば、下の表だけでも十分に確認できます。
mmHgとkPaの早見表
mmHgからkPaへ変換する場合の早見表です。医療、真空、圧力計、差圧センサなどでよく出てくる値を中心にまとめています。
| mmHg | kPa | 主なイメージ |
|---|---|---|
| 1 mmHg | 0.133 kPa | 小さな圧力差の確認 |
| 5 mmHg | 0.667 kPa | 微差圧、低圧域 |
| 10 mmHg | 1.333 kPa | 低圧・差圧の目安 |
| 20 mmHg | 2.666 kPa | 低圧センサの仕様確認 |
| 50 mmHg | 6.666 kPa | 小型圧力計、真空関連 |
| 80 mmHg | 10.666 kPa | 血圧の拡張期圧の例 |
| 100 mmHg | 13.332 kPa | 医療・圧力換算でよく使う値 |
| 120 mmHg | 16.000 kPa | 血圧の収縮期圧の例 |
| 160 mmHg | 21.332 kPa | 高めの血圧値の換算例 |
| 500 mmHg | 66.661 kPa | 真空・絶対圧の確認 |
| 760 mmHg | 101.325 kPa | 標準大気圧 |
| 1000 mmHg | 133.322 kPa | 圧力仕様の換算 |
kPaからmmHgへの早見表
次に、kPaからmmHgへ変換する早見表です。設備資料やセンサ仕様書でkPa表記、医療・真空関連の資料でmmHg表記というように、資料ごとに単位が異なる場合に役立ちます。
| kPa | mmHg | 主なイメージ |
|---|---|---|
| 1 kPa | 7.501 mmHg | 低圧・差圧 |
| 2 kPa | 15.001 mmHg | 微圧センサ |
| 5 kPa | 37.503 mmHg | 低圧域の圧力計 |
| 10 kPa | 75.006 mmHg | 真空・差圧確認 |
| 20 kPa | 150.012 mmHg | 医療・設備資料の換算 |
| 50 kPa | 375.031 mmHg | 真空・圧力仕様 |
| 100 kPa | 750.062 mmHg | 大気圧に近い圧力 |
| 101.325 kPa | 760.000 mmHg | 標準大気圧 |
| 150 kPa | 1125.093 mmHg | 加圧側の仕様確認 |
mmHgとは?
mmHgは「ミリメートル水銀柱」と読みます。水銀柱の高さを基準にした圧力単位で、昔から医療、気圧、真空、圧力計の分野で使われてきました。英語では「millimeter of mercury」と表記されます。
たとえば、血圧の「120/80 mmHg」は、収縮期血圧が120 mmHg、拡張期血圧が80 mmHgという意味です。医療分野では現在でもmmHg表記が非常に一般的です。
また、真空計や古い設備資料でもmmHgが使われていることがあります。特に古い装置、海外メーカーの資料、メンテナンス資料、圧力計の目盛りなどでは、kPaではなくmmHgやTorrで記載されていることがあります。
mmHgがよく使われる場面
- 血圧計、医療機器、医療記録
- 真空計、真空ポンプ、真空チャンバー
- 古い圧力計、アナログメーター
- 海外仕様書、装置マニュアル
- 差圧センサ、低圧センサの一部資料
- 研究・実験装置の圧力条件
kPaとは?
kPaは「キロパスカル」と読みます。Paは圧力のSI単位で、kPaはその1000倍です。つまり、1 kPa = 1000 Paです。
工学、製造業、設備、センサ、空圧、流体、気象、建築設備などでは、Pa、kPa、MPaがよく使われます。特に設備資料やセンサ仕様では、低圧域をkPa、高圧域をMPaで表すことが多いです。
kPaがよく使われる場面
- 圧力センサ、差圧センサの仕様
- 空圧機器、配管、設備資料
- 真空機器、真空ポンプの仕様
- 流量計、差圧式流量計の資料
- 圧力計、デジタルメーター
- 製造設備、検査装置、実験装置
mmHgとkPaの関係
mmHgとkPaは、どちらも圧力を表す単位です。違うのは、基準にしている単位体系です。mmHgは水銀柱の高さを基準にした歴史的な単位で、kPaはSI単位系で使われる圧力単位です。
実務上は、次の関係を覚えておけば十分です。
1 mmHg = 0.133322 kPa
760 mmHg = 101.325 kPa
760 mmHgは、標準大気圧に相当します。つまり、標準大気圧は101.325 kPaとも表せます。
ここで重要なのは、mmHgとkPaは単純な比例関係で変換できるという点です。温度の摂氏・華氏のように、足し算や引き算を含む変換ではありません。mmHgからkPaへは掛け算、kPaからmmHgへも掛け算で変換できます。
mmHgをkPaに変換する方法
mmHgをkPaに変換するには、mmHgの数値に0.133322を掛けます。
kPa = mmHg × 0.133322
例1:120 mmHgをkPaに変換
血圧などでよく見る120 mmHgをkPaに変換してみます。
120 × 0.133322 = 15.99864
したがって、120 mmHg ≒ 16.0 kPaです。
例2:80 mmHgをkPaに変換
次に、80 mmHgをkPaに変換します。
80 × 0.133322 = 10.66576
したがって、80 mmHg ≒ 10.7 kPaです。
例3:500 mmHgをkPaに変換
真空関連の資料で500 mmHgという値が出てきた場合を考えます。
500 × 0.133322 = 66.661
したがって、500 mmHg ≒ 66.7 kPaです。
ただし、真空の分野では「500 mmHg」が絶対圧なのか、「大気圧から500 mmHg分だけ引いた真空度」なのかで意味が変わることがあります。この点は後ほど詳しく説明します。
kPaをmmHgに変換する方法
kPaをmmHgに変換するには、kPaの数値に7.50062を掛けます。
mmHg = kPa × 7.50062
例1:10 kPaをmmHgに変換
10 kPaをmmHgに変換します。
10 × 7.50062 = 75.0062
したがって、10 kPa ≒ 75.0 mmHgです。
例2:20 kPaをmmHgに変換
20 kPaをmmHgに変換します。
20 × 7.50062 = 150.0124
したがって、20 kPa ≒ 150.0 mmHgです。
例3:101.325 kPaをmmHgに変換
標準大気圧である101.325 kPaをmmHgに変換します。
101.325 × 7.50062 = 約760
したがって、101.325 kPa = 約760 mmHgです。
医療での換算例:血圧120/80 mmHgは何kPa?
医療でよく使われる血圧の例として、120/80 mmHgをkPaに変換してみます。
| 血圧 | mmHg | kPa換算 |
|---|---|---|
| 収縮期血圧 | 120 mmHg | 約16.0 kPa |
| 拡張期血圧 | 80 mmHg | 約10.7 kPa |
計算すると、120 mmHgは約16.0 kPa、80 mmHgは約10.7 kPaです。ただし、日本の医療現場では血圧はmmHgで扱うのが一般的です。医療記録や診断に関わる数値は、必ず現場の表示単位や指示に従ってください。
この記事で紹介している換算は、単位の意味を理解したり、資料上の数値を比較したりするためのものです。医療判断そのものを目的とする場合は、医師や医療機関の指示を優先してください。
真空での換算例:500 mmHgは何kPa?
真空関連でmmHgとkPaを扱う場合、特に注意したいのが「絶対圧」と「ゲージ圧」の違いです。
単純に500 mmHgをkPaに変換するだけなら、次のようになります。
500 × 0.133322 = 66.661
つまり、500 mmHg = 約66.7 kPaです。
しかし、真空計の表示や古い資料では、「500 mmHg」と書かれていても、それが絶対圧500 mmHgなのか、大気圧から500 mmHg低いという意味なのかが曖昧な場合があります。
絶対圧500 mmHgの場合
絶対圧として500 mmHgと書かれている場合は、そのまま換算して約66.7 kPa absです。
真空度500 mmHgの場合
一方で、「大気圧760 mmHgから500 mmHg分だけ下がっている」という意味で使われている場合、絶対圧は次のようになります。
760 – 500 = 260 mmHg
260 × 0.133322 = 34.66372
この場合は、絶対圧として約34.7 kPa absになります。
真空の換算では、単位そのものよりも「その値が絶対圧なのか、ゲージ圧なのか」を確認することが非常に重要です。
圧力計・センサ仕様での換算例
製造業や設備の現場では、圧力計、真空計、差圧計、圧力センサ、差圧センサなどでmmHgとkPaが混在することがあります。特に海外仕様書や古い図面では、mmHg、Torr、psi、barなどが使われていることもあります。
例1:差圧センサの仕様が25 mmHgの場合
差圧センサの測定範囲が25 mmHgと書かれている場合、kPaに変換すると次のようになります。
25 × 0.133322 = 3.33305
したがって、25 mmHg ≒ 3.33 kPaです。
低圧・微差圧のセンサでは、数mmHgから数十mmHgのような小さな圧力差が出てくることがあります。kPaに直すと値が小さく見えるため、桁を間違えないように注意が必要です。
例2:仕様書に2.5 kPaと書かれている場合
2.5 kPaをmmHgに変換すると、次のようになります。
2.5 × 7.50062 = 18.75155
したがって、2.5 kPa ≒ 18.8 mmHgです。
圧力計の目盛りがmmHg、仕様書がkPaというように単位が異なる場合、このような換算が必要になります。
例3:標準大気圧を確認する場合
標準大気圧は、次のように表せます。
| 単位 | 標準大気圧 |
|---|---|
| mmHg | 760 mmHg |
| kPa | 101.325 kPa |
| Pa | 101325 Pa |
| atm | 1 atm |
| bar | 1.01325 bar |
真空や圧力の資料を読むときは、この関係を覚えておくと全体感をつかみやすくなります。
複数の単位をまとめて確認したい場合
この記事の早見表で、mmHgとkPaの単発換算は十分に確認できます。ただ、実務では「mmHgをkPaに直すだけ」で終わらないことも多いです。
たとえば、海外仕様書ではmmHg、国内資料ではkPa、別の装置マニュアルではTorr、センサ仕様ではPaやbarというように、複数の単位が同時に出てくることがあります。さらに、圧力だけでなく、流量、温度、長さ、面積、体積、重さなども一緒に確認したい場面があります。
単位換算・単位変換アプリ
複数の単位をまとめて確認するならMyUnit
mmHgとkPaのような圧力換算だけでなく、流量、温度、長さ、重さなどをまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も便利です。単発の計算ならこの記事で十分ですが、日常的に複数の単位を扱う場合は、保存・整理・一括換算ができると確認作業が楽になります。
実務でmmHgとkPaを使うときの注意点
mmHgとkPaの換算自体は単純ですが、実務では単位変換以外の部分でミスが起きやすいです。特に、圧力には「絶対圧」「ゲージ圧」「差圧」があるため、同じ数値でも意味が変わることがあります。
1. 絶対圧とゲージ圧を確認する
絶対圧は、完全な真空を0として表す圧力です。一方、ゲージ圧は大気圧を基準にした圧力です。圧力計の多くはゲージ圧を表示しますが、真空やセンサ仕様では絶対圧が使われることもあります。
| 表記 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| kPa abs | 絶対圧 | 完全真空を0とする |
| kPaG | ゲージ圧 | 大気圧を0とする |
| mmHg abs | 絶対圧 | 真空・医療・実験で使われることがある |
| mmHg vacuum | 真空度表記 | 絶対圧とは逆方向の表記になる場合がある |
| 差圧 | 2点間の圧力差 | 流量計やフィルタ目詰まり確認で使う |
特に真空の資料では、単位だけを見て判断せず、abs、G、gauge、vacuum、差圧などの表記を必ず確認しましょう。
2. 丸め方を用途に合わせる
1 mmHg = 0.133322 kPaですが、実務では毎回6桁まで使う必要はありません。用途に応じて丸め方を変えると見やすくなります。
| 用途 | おすすめの丸め方 | 例 |
|---|---|---|
| ざっくり確認 | 小数1桁程度 | 120 mmHg ≒ 16.0 kPa |
| 設備資料 | 小数2〜3桁程度 | 25 mmHg ≒ 3.333 kPa |
| センサ仕様 | 仕様書の有効桁に合わせる | 2.5 kPa ≒ 18.8 mmHg |
| 医療表示 | 現場の表示単位に従う | 血圧は通常mmHgで扱う |
有効桁を増やしすぎると、かえって読みにくくなります。資料作成では、元の数値の精度や測定器の分解能に合わせるのが自然です。
3. 流量と圧力を混同しない
kPaやmmHgは圧力の単位です。流量の単位ではありません。流量はL/min、m³/h、sccm、Nm³/hなどで表します。
ただし、差圧式流量計のように、圧力差から流量を求める機器では、圧力単位と流量単位が同じ資料に出てくることがあります。この場合でも、mmHgやkPaはあくまで圧力差を表している点に注意してください。
よくある間違い
間違い1:mmHgをkPaにするときに7.50062を掛けてしまう
1 kPa = 7.50062 mmHgなので、7.50062を掛けるのはkPaからmmHgへ変換するときです。mmHgからkPaへ変換する場合は、0.133322を掛けます。
正:kPa = mmHg × 0.133322
正:mmHg = kPa × 7.50062
間違い2:mmHgとmmH2Oを混同する
mmHgは水銀柱、mmH2Oは水柱です。どちらも圧力単位ですが、同じではありません。水銀は水より密度が大きいため、1 mmHgは1 mmH2Oよりかなり大きい圧力になります。
| 単位 | kPa換算 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 mmHg | 0.133322 kPa | 水銀柱1mm分の圧力 |
| 1 mmH2O | 0.00980665 kPa | 水柱1mm分の圧力 |
「mm」とだけ書かれている古い資料では、mmHgなのか、mmH2Oなのか、図面や注記を必ず確認してください。
間違い3:TorrとmmHgを完全に同じだと思い込む
TorrとmmHgは非常に近い値で、実務上はほぼ同じように扱われることも多いです。ただし、厳密な定義ではわずかに違います。高精度な実験、校正、規格文書では、TorrなのかmmHgなのかを確認するのが安全です。
一般的な設備確認や概算では、1 Torr ≒ 1 mmHgとして扱われることが多いですが、正式資料では元の単位表記を残しておくと誤解を避けやすくなります。
間違い4:真空度と絶対圧を混同する
真空の表記では、同じ「mmHg」でも、絶対圧を表している場合と、大気圧からどれだけ低いかを表している場合があります。
たとえば、絶対圧260 mmHgは約34.7 kPa absです。一方で、「真空度500 mmHg」という表現が大気圧から500 mmHg低いという意味で使われている場合も、結果的に絶対圧は260 mmHgになります。
真空ポンプ、真空チャンバー、リーク試験、包装機、乾燥機などの資料では、単位変換より先に、圧力の基準を確認することが重要です。
間違い5:Pa、kPa、MPaの桁を間違える
kPaはPaの1000倍、MPaはkPaの1000倍です。mmHgからkPaへ変換したあと、PaやMPaに直すときに桁を間違えることがあります。
| 単位 | 関係 |
|---|---|
| 1 kPa | 1000 Pa |
| 1 MPa | 1000 kPa |
| 1 MPa | 1,000,000 Pa |
たとえば、120 mmHgは約16.0 kPaです。Paに直すと約16000 Paです。ここで16 Paとしてしまうと、1000倍のミスになります。
関連する圧力単位との違い
mmHgとkPaを理解するには、周辺の圧力単位も一緒に整理しておくと便利です。実務では、仕様書や図面によって単位が混在することが多いためです。
| 単位 | 読み方 | 主な用途 | kPaとの関係 |
|---|---|---|---|
| Pa | パスカル | SI単位、微小圧力 | 1 kPa = 1000 Pa |
| kPa | キロパスカル | 設備、センサ、圧力計 | 基準として使いやすい |
| MPa | メガパスカル | 高圧、油圧、配管 | 1 MPa = 1000 kPa |
| mmHg | ミリメートル水銀柱 | 医療、真空、古い資料 | 1 mmHg = 0.133322 kPa |
| Torr | トル | 真空、実験装置 | 1 Torr ≒ 0.133322 kPa |
| atm | 気圧 | 大気圧基準 | 1 atm = 101.325 kPa |
| bar | バール | 空圧、配管、海外資料 | 1 bar = 100 kPa |
| mbar | ミリバール | 気象、真空 | 1 mbar = 0.1 kPa |
| psi | ピーエスアイ | 海外仕様、圧力計 | 1 psi ≒ 6.895 kPa |
| mmH2O | ミリメートル水柱 | 微差圧、空調 | 1 mmH2O ≒ 0.00980665 kPa |
mmHgとTorrの違い
mmHgとTorrは非常に近い単位です。真空関連では、Torrがよく使われます。実務上は1 Torr ≒ 1 mmHgとして扱われることもありますが、厳密には定義が少し異なります。
設備の選定、ポンプの能力確認、真空チャンバーの仕様比較などでは大きな問題にならないことが多いですが、校正、規格、研究用途では元の単位表記を確認してください。
mmHgとmmH2Oの違い
mmHgは水銀柱、mmH2Oは水柱です。名前が似ていますが、圧力の大きさは大きく違います。
空調、クリーンルーム、フィルタ差圧、ファン静圧などではmmH2OやPaが使われることがあります。一方、血圧や真空ではmmHgが使われます。図面や仕様書で「mm」とだけ書かれている場合は、必ず単位の注記を確認しましょう。
kPaとMPaの違い
kPaとMPaはどちらもPaを基準にした単位です。1 MPaは1000 kPaです。低圧や差圧ではkPa、高圧や油圧ではMPaが使われることが多いです。
たとえば、0.1 MPaは100 kPaです。これを10 kPaと間違えると、10倍のミスになります。圧力単位は桁のミスが大きなトラブルにつながることがあるため、慎重に確認しましょう。
カスタム単位や複数ステップ計算が必要な場合
mmHgとkPaの変換だけなら、この記事の計算式と早見表で十分です。ただし、実務では単位変換が1回で終わらないことがあります。
たとえば、海外仕様書ではpsi、bar、Torrが使われ、社内資料ではkPaやMPaに統一したい場合があります。古い図面にmmHgやkgf/cm²が残っていて、現在の設計資料ではSI単位に置き換えたい場合もあります。
さらに、センサ仕様では「圧力レンジ」「出力電圧」「補正係数」「流量換算」などが組み合わさることもあります。このような場合、単純な1回の換算だけでなく、複数ステップの計算や、よく使う換算の保存ができると便利です。
MyUnitが便利な場面
単位換算アプリ「MyUnit」は、既存単位の換算だけでなく、カスタム単位の追加や複数ステップ計算にも対応しています。圧力、流量、温度、長さなど、工学系の単位を日常的に扱う方に向いています。
- 海外仕様書の単位を国内資料向けに変換したい
- 古い図面の単位を現在の単位に置き換えたい
- センサ仕様の単位をまとめて確認したい
- 圧力、流量、温度、長さなどを一括で確認したい
- よく使う換算を保存・整理したい
- CSVで換算結果を共有したい
- 社内資料や顧客提出資料の単位確認ミスを減らしたい
単発の換算なら記事内の式で十分ですが、複数の単位を何度も確認する場合は、アプリにまとめておくと作業時間を短縮しやすくなります。
実務での使い分け:mmHgとkPaはどちらを使うべき?
基本的には、分野や資料のルールに合わせるのが正解です。どちらか一方が常に正しいというわけではありません。
| 場面 | 使われやすい単位 | 理由 |
|---|---|---|
| 血圧・医療 | mmHg | 医療現場で一般的に使われているため |
| 真空装置 | Pa、kPa、Torr、mmHg | 装置やメーカーにより表記が異なるため |
| 圧力センサ | Pa、kPa、MPa | SI単位系で仕様化されることが多いため |
| 海外仕様書 | psi、bar、Torr、mmHgなど | 国や業界によって慣用単位が残っているため |
| 社内資料・設計資料 | kPa、MPa | 他の工学単位と整理しやすいため |
社内資料や顧客提出資料では、単位を統一しておくと読み間違いを減らせます。一方で、元の仕様書や装置表示の単位も併記しておくと、現場で照合しやすくなります。
換算時に確認したいチェックリスト
mmHgとkPaを実務で変換するときは、次の点を確認しておくとミスを減らせます。
- mmHgからkPaなのか、kPaからmmHgなのか
- 絶対圧なのか、ゲージ圧なのか
- 差圧なのか、単純な圧力なのか
- 真空度表記ではないか
- mmHgとmmH2Oを混同していないか
- Torr表記ではないか
- Pa、kPa、MPaの桁を間違えていないか
- 有効桁は用途に合っているか
- 元資料の単位を記録に残しているか
特に、圧力センサや真空装置では、単位変換ミスが仕様選定ミスにつながることがあります。変換後の値だけでなく、元の値と元の単位も一緒に残しておくと安全です。
まとめ
mmHgとkPaは、どちらも圧力を表す単位です。医療や真空ではmmHg、工学・設備・センサ仕様ではkPaがよく使われます。
この記事のまとめ
- 1 mmHg = 0.133322 kPa
- 1 kPa = 7.50062 mmHg
- mmHgからkPaへは「mmHg × 0.133322」
- kPaからmmHgへは「kPa × 7.50062」
- 760 mmHg = 101.325 kPaで、標準大気圧に相当する
- 真空では絶対圧とゲージ圧の違いに注意する
- mmHgとmmH2O、Torr、Pa、kPa、MPaの混同に注意する
単発の換算であれば、この記事内の計算式と早見表で十分です。ただ、圧力、流量、温度、長さなど複数の単位を日常的に扱う場合は、換算結果を保存したり、よく使う単位を整理したりできるツールを使うと、確認作業のミス防止と時短につながります。
圧力・流量・温度・長さなどをまとめて確認したい方へ
この記事のmmHgとkPaの変換だけでなく、圧力、流量、温度、長さ、重さなどの単位をまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も使えます。カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有にも対応しているため、海外仕様書、古い図面、センサ仕様、設備資料の単位確認にも便利です。
FAQ
Q1. 1 mmHgは何kPaですか?
1 mmHgは0.133322 kPaです。概算では、1 mmHg ≒ 0.133 kPaとして計算できます。
Q2. 1 kPaは何mmHgですか?
1 kPaは7.50062 mmHgです。概算では、1 kPa ≒ 7.5 mmHgとして計算できます。
Q3. 120 mmHgは何kPaですか?
120 mmHgは、120 × 0.133322 = 15.99864 kPaです。したがって、約16.0 kPaです。
Q4. 80 mmHgは何kPaですか?
80 mmHgは、80 × 0.133322 = 10.66576 kPaです。したがって、約10.7 kPaです。
Q5. 760 mmHgは何kPaですか?
760 mmHgは101.325 kPaです。これは標準大気圧に相当します。
Q6. mmHgとTorrは同じですか?
ほぼ同じ値として扱われることが多いですが、厳密には定義がわずかに異なります。一般的な設備確認や概算では1 Torr ≒ 1 mmHgとして扱われることがありますが、校正や規格文書では単位表記を確認してください。
Q7. mmHgとmmH2Oは同じですか?
違います。mmHgは水銀柱、mmH2Oは水柱を基準にした圧力単位です。1 mmHgは0.133322 kPaですが、1 mmH2Oは約0.00980665 kPaです。名前が似ているため、古い図面や設備資料では特に注意が必要です。
Q8. 真空のmmHgをkPaに変換するときの注意点は?
絶対圧なのか、真空度なのかを確認することが重要です。500 mmHg absなら約66.7 kPa absですが、「大気圧から500 mmHg低い」という意味なら、絶対圧は260 mmHg、つまり約34.7 kPa absになります。
Q9. kPaとPaの違いは何ですか?
kPaはPaの1000倍です。1 kPa = 1000 Paです。mmHgからkPaに変換したあと、Paに直す場合は1000倍する必要があります。
Q10. 血圧をkPaで表してもよいですか?
単位換算としては可能です。ただし、日本の医療現場では血圧はmmHgで扱うのが一般的です。医療記録や診断に関わる場合は、医療機関や現場の表示単位に従ってください。
Q11. 圧力計の表示がkPaで、資料がmmHgの場合はどうすればよいですか?
kPaからmmHgに変換する場合は、kPaの数値に7.50062を掛けます。ただし、圧力計がゲージ圧を表示しているのか、資料が絶対圧を示しているのかも確認してください。
Q12. mmHgとkPaの換算を毎回手計算するのが面倒です
単発の換算ならこの記事の式や早見表で確認できます。複数の単位を日常的に扱う場合や、圧力・流量・温度・長さなどをまとめて確認したい場合は、単位換算アプリを使うと便利です。MyUnitでは、既存単位の換算、カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有などに対応しています。




