設備仕様書でよく使う単位一覧|MPa・L/min・Nm³/hなどを解説

設備仕様書、装置カタログ、ポンプ仕様、空圧機器、冷却水設備、制御盤、センサ、バルブ、コンプレッサ、チラーなどの資料では、さまざまな単位が使われます。

特に、MPaL/minNm³/hNL/minVAWrpmなどは、設備仕様書でよく出てくる基本単位です。

この記事では、設備仕様書でよく使う単位を、圧力・流量・気体流量・温度・電気・回転数・寸法・重量などに分けてまとめます。

結論:設備仕様書でよく使う単位一覧

圧力:MPa、kPa、Pa、bar、psi、kgf/cm²
液体流量:L/min、mL/min、m³/h、GPM
気体流量:Nm³/h、NL/min、SLPM、SCFM、m³/min
温度:℃、℉、K
電気:V、A、mA、W、kW、Wh、kWh
回転・周波数:rpm、Hz
寸法:mm、m、inch、ft
重量・荷重:kg、t、N、kN、kgf

設備仕様書では、単位の意味だけでなく、液体か気体か標準状態か実流量かゲージ圧か絶対圧かも確認することが重要です。

設備仕様書でよく使う単位一覧表

分類 よく使う単位 意味 主な設備・用途
圧力 MPa, kPa, bar, psi 気体・液体を押す力 空圧、油圧、水圧、ポンプ、センサ
液体流量 L/min, m³/h, mL/min, GPM 液体が流れる量 冷却水、ポンプ、チラー、薬液供給
気体流量 Nm³/h, NL/min, SLPM, SCFM 標準状態換算の気体流量 エア、窒素、ガス、コンプレッサ
温度 ℃, ℉, K 温度・使用環境 ヒーター、チラー、炉、センサ
電気 V, A, mA, W, kW, kWh 電圧・電流・電力・電力量 制御盤、電源、モーター、センサ
回転数 rpm, rps, Hz 回転の速さ モーター、ポンプ、ファン、スピンドル
寸法 mm, m, inch, ft 長さ・大きさ 図面、配管、架台、装置寸法
重量・荷重 kg, t, N, kN, kgf 質量・力・荷重 装置重量、搬送、架台、耐荷重

圧力単位:MPa・kPa・bar・psi

設備仕様書で最もよく出る単位の一つが圧力です。空圧、油圧、水圧、ポンプ、バルブ、フィルタ、圧力センサ、レギュレータなどで使われます。

圧力の基本換算

1 MPa = 1000 kPa = 1,000,000 Pa

1 bar = 100 kPa = 0.1 MPa

1 psi = 約6.89476 kPa = 約0.00689476 MPa

1 kgf/cm² = 約98.0665 kPa = 約0.0980665 MPa

圧力単位の早見表

元の単位 kPa MPa bar psi
100 kPa 100 kPa 0.1 MPa 1 bar 約14.5 psi
0.5 MPa 500 kPa 0.5 MPa 5 bar 約72.5 psi
1 MPa 1000 kPa 1 MPa 10 bar 約145 psi
100 psi 約689 kPa 約0.689 MPa 約6.89 bar 100 psi

設備仕様書での読み方

たとえば、海外仕様書で「Max Pressure:100 psi」と書かれている場合、国内資料向けには次のように変換できます。

100 psi × 0.00689476 = 0.689476 MPa

100 psi = 約0.689 MPa

圧力を見るときは、単位換算だけでなく、使用圧力最大圧力耐圧ゲージ圧絶対圧の違いも確認しましょう。

液体流量単位:L/min・m³/h・mL/min・GPM

液体流量は、冷却水、チラー、ポンプ、薬液供給、洗浄装置、配管、バルブ、流量計などの仕様書でよく使われます。

液体流量の基本換算

1 m³ = 1000 L

1 m³/h = 約16.6667 L/min

1 L/min = 0.06 m³/h

1 L/min = 1000 mL/min

1 US GPM = 約3.78541 L/min

液体流量の早見表

元の値 L/min m³/h mL/min US GPM
1 L/min 1 L/min 0.06 m³/h 1000 mL/min 約0.264 GPM
10 L/min 10 L/min 0.6 m³/h 10000 mL/min 約2.64 GPM
1 m³/h 約16.67 L/min 1 m³/h 約16667 mL/min 約4.40 GPM
10 GPM 約37.85 L/min 約2.27 m³/h 約37854 mL/min 10 GPM

設備仕様書での読み方

たとえば、海外ポンプの仕様で「Flow Rate:10 GPM」と書かれている場合、L/minへ変換すると次のようになります。

10 × 3.78541 = 37.8541

10 US GPM = 約37.85 L/min

液体流量では、単位だけでなく、液体の種類、粘度、温度、配管抵抗、必要圧力、ポンプ能力曲線もあわせて確認することが重要です。

気体流量単位:Nm³/h・NL/min・SLPM・SCFM

空圧、エアブロー、窒素、真空、排気、ガス供給、コンプレッサ、マスフローコントローラなどでは、気体流量の単位が出てきます。

気体流量では、m³/hのような実流量だけでなく、Nm³/hNL/minのように標準状態に換算した流量が使われることがあります。

Nm³/hとは?

Nm³/hは、ノルマル立方メートル毎時と読みます。気体を標準状態に換算したとき、1時間あたり何m³流れるかを表す単位です。

「N」はNormalの意味で、標準状態換算を示します。ただし、標準状態の定義はメーカーや規格によって異なる場合があるため、仕様書の条件確認が必要です。

気体流量の基本換算

1 Nm³ = 1000 NL

1 Nm³/h = 1000 NL/h

1 Nm³/h = 約16.6667 NL/min

1 NL/min = 0.06 Nm³/h

1 SCFM = 約28.3168 SLPM

Nm³/h・NL/minの早見表

Nm³/h NL/min NL/h 主なイメージ
0.1 Nm³/h 約1.67 NL/min 100 NL/h 小さめのガス流量
0.5 Nm³/h 約8.33 NL/min 500 NL/h 小型機器・ガス供給
1 Nm³/h 約16.67 NL/min 1000 NL/h 基本換算値
5 Nm³/h 約83.33 NL/min 5000 NL/h 装置エア・ガス供給
10 Nm³/h 約166.67 NL/min 10000 NL/h 大きめの気体流量
60 Nm³/h 1000 NL/min 60000 NL/h 大流量

Nm³/hとm³/hの違い

Nm³/hは標準状態に換算した気体流量です。一方、m³/hは実際の温度・圧力条件での体積流量を指す場合があります。

単位 意味 注意点
m³/h 実流量として使われることが多い 温度・圧力条件で体積が変わる
Nm³/h 標準状態換算の流量 標準状態の定義を確認する
NL/min 標準状態換算のL/min Nm³/hとの換算がしやすい
SLPM Standard Liter Per Minute 標準条件の定義を確認する

気体は圧力と温度によって体積が変わります。そのため、気体流量では「どの状態での流量か」を確認しないと、設備容量やコンプレッサ選定でミスが起きやすくなります。

設備仕様書での読み方

たとえば、エア消費量が「6 Nm³/h」と書かれている場合、NL/minへ変換すると次のようになります。

6 Nm³/h × 16.6667 = 100 NL/min

6 Nm³/h = 約100 NL/min

コンプレッサやガス供給設備を確認する場合は、最大流量、平均流量、ピーク流量、同時使用率もあわせて見ましょう。

温度単位:℃・℉・K

温度は、使用環境、チラー、ヒーター、乾燥炉、恒温槽、センサ、熱処理、冷却装置などでよく使われます。

温度の基本換算

℉ = ℃ × 9/5 + 32

℃ = (℉ – 32) × 5/9

K = ℃ + 273.15

℃ = K – 273.15

温度単位の早見表

K 主なイメージ
0℃ 32℉ 273.15K 水の凝固点付近
20℃ 68℉ 293.15K 室温
25℃ 77℉ 298.15K 標準的な試験温度
40℃ 104℉ 313.15K 高めの環境温度
100℃ 212℉ 373.15K 水の沸点付近

海外仕様書では℉表記が出ることがあります。たとえば、32-104℉は0-40℃です。

電気単位:V・A・mA・W・kW・kWh

設備仕様書では、制御盤、電源、モーター、センサ、ヒーター、ポンプ、ファン、PLCなどで電気単位が使われます。

単位 読み方 意味 主な用途
V ボルト 電圧 AC100V、AC200V、DC24Vなど
A アンペア 電流 電源容量、モーター電流、ブレーカー
mA ミリアンペア 小さな電流 センサ信号、4-20mA、PLC入力
W ワット 電力 消費電力、ヒーター、電源
kW キロワット 1000Wの電力 モーター出力、設備容量
kWh キロワット時 電力量 電気料金、消費電力量

電気単位の基本換算

1 A = 1000 mA

1 kW = 1000 W

1 kWh = 1000 Wh

W = V × A

Wh = W × h

設備仕様書での読み方

たとえば、DC24V・20mAのセンサがある場合、20mAをAに直して電力を計算できます。

20mA = 0.02A

24V × 0.02A = 0.48W

DC24V・20mA = 0.48W

回転数・周波数:rpm・Hz

モーター、ポンプ、ファン、スピンドル、撹拌機、回転テーブルなどでは、回転数の単位としてrpmがよく使われます。

rpmとHzの基本換算

1 Hz = 60 rpm

Hz = rpm ÷ 60

rpm = Hz × 60

rpm Hz 主なイメージ
60 rpm 1 Hz 1秒に1回転
600 rpm 10 Hz 低速回転
1800 rpm 30 Hz モーター・ファン
3000 rpm 50 Hz 設備機器でよく見る値
3600 rpm 60 Hz 海外電源周波数関連

寸法単位:mm・m・inch・ft

装置寸法、配管径、配線長、架台、パネル、治具、筐体などでは、長さや寸法の単位が使われます。

寸法の基本換算

1 m = 1000 mm

1 inch = 25.4 mm

1 ft = 12 inch = 304.8 mm = 0.3048 m

inch / ft mm 主な用途
1/4 inch 6.35 mm チューブ、継手、ねじ
1/2 inch 12.7 mm 配管、バルブ
1 inch 25.4 mm 基本換算値
2 inch 50.8 mm 大きめの配管・部品
1 ft 304.8 mm ケーブル長、設備寸法

配管やねじのinch表記は、単純な実寸ではなく呼び径や規格を表す場合があります。NPT、BSP、Rc、Gねじなどの規格も確認しましょう。

重量・荷重単位:kg・t・N・kN・kgf

装置重量、搬送、架台設計、安全柵、治具、プレス、引張試験、耐荷重などでは、重量や荷重の単位が使われます。

重量・荷重の基本換算

1 t = 1000 kg

1 kgf = 約9.80665 N

1 kN = 1000 N

1 kN = 約101.97 kgf

単位 意味 主な用途
kg 質量 装置重量、部品重量
t 1000kg 大型設備、搬送、重量物
N 荷重、押付力、引張力
kN 1000N 建築、機械設計、強度
kgf 重量キログラム力 古い資料、荷重表示

設備仕様書を読むときの実務例

たとえば、海外設備の仕様書に次のような記載があるとします。

Air Consumption:6 Nm³/h
Cooling Water Flow:10 L/min
Supply Pressure:0.5 MPa
Power Supply:AC200V 3φ 2kW
Motor Speed:1800 rpm

これを読みやすく整理すると、次のようになります。

仕様書の表記 意味・変換 確認ポイント
6 Nm³/h 約100 NL/min エア消費量、標準状態条件を確認
10 L/min 0.6 m³/h 冷却水流量、圧力損失を確認
0.5 MPa 500 kPa、5 bar 供給圧力、最大圧力を確認
AC200V 3φ 2kW 三相200V、2kW負荷 電源容量、ブレーカー、配線を確認
1800 rpm 30 Hz相当 モーター回転数、周波数条件を確認

複数の設備単位をまとめて確認したい場合

設備仕様書の単位は、圧力、流量、気体流量、電気、温度、寸法、重量などが同時に出てきます。 単発の換算だけなら、この記事の早見表や式で対応できますが、実務では何度も確認することが多いです。

たとえば、空圧機器ではMPa、NL/min、Nm³/h、mA、DC24Vが同じ資料に出てくることがあります。 冷却装置ではL/min、m³/h、℃、kW、GPM、psiが混在することもあります。

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MPa、L/min、Nm³/h、NL/min、℃、V、A、W、rpmなど、設備仕様書で出てくる単位をまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も便利です。単発の換算ならこの記事で十分ですが、複数単位を日常的に扱う場合は、保存・整理・一括換算ができると確認作業が楽になります。

MyUnitのトップ画面 MyUnitのカスタム単位・複数ステップ計算画面 MyUnitの一括換算画面

設備仕様書でよくある間違い

間違い1:Nm³/hとm³/hを同じだと思う

Nm³/hは標準状態換算の気体流量です。m³/hは実流量として使われることがあります。気体では温度や圧力で体積が変わるため、同じ意味として扱わないようにしましょう。

間違い2:L/minとm³/hの換算を間違える

1L/minは0.06m³/hです。反対に、1m³/hは約16.667L/minです。ポンプや冷却水の流量確認で間違いやすいポイントです。

間違い3:psiをkPaやMPaに直さず読む

1psiは約6.895kPaです。100psiは約0.689MPaです。海外仕様書ではpsi表記が多いため、国内単位に直して確認しましょう。

間違い4:mAをAに直さず電力計算する

電力を計算するときは、mAをAに直す必要があります。20mAは0.02Aです。

間違い5:回転数rpmと周波数Hzを混同する

rpmは1分あたりの回転数、Hzは1秒あたりの回数です。1Hzは60rpmです。

間違い6:標準状態の定義を確認しない

Nm³/h、NL/min、SLPM、SCFMなどは、標準状態の定義が重要です。温度、圧力、湿度条件が仕様書に記載されているか確認しましょう。

実務でのチェックリスト

  • 圧力はMPa・kPa・bar・psiのどれか確認する
  • 1MPa = 1000kPaを確認する
  • 1bar = 100kPaを確認する
  • 1psi = 約6.895kPaを確認する
  • 液体流量はL/min・m³/h・GPMのどれか確認する
  • 1m³/h = 約16.667L/minを確認する
  • 気体流量はNm³/h・NL/min・SLPM・SCFMのどれか確認する
  • Nm³/hは標準状態換算であることを確認する
  • 1Nm³/h = 約16.667NL/minを確認する
  • mAはAに直して計算する
  • rpmとHzを混同しない
  • 元の単位と変換後の値を併記する

まとめ

設備仕様書では、MPa、L/min、Nm³/h、NL/min、℃、V、A、W、rpmなど、さまざまな単位が使われます。 単位の意味を理解し、必要に応じて国内で使いやすい単位へ変換することで、仕様確認や設備選定のミスを減らせます。

この記事のまとめ

  • MPaは圧力単位で、1MPa = 1000kPa
  • barは圧力単位で、1bar = 100kPa
  • psiは海外仕様でよく使われ、1psi = 約6.895kPa
  • L/minは液体流量でよく使われる
  • 1m³/h = 約16.667L/min
  • 1US GPM = 約3.785L/min
  • Nm³/hは標準状態換算の気体流量
  • 1Nm³/h = 約16.667NL/min
  • mAはAに直して電力計算する
  • rpmは1分あたりの回転数、Hzは1秒あたりの回数
  • 設備仕様書では元単位と変換後の値を併記すると安全

単発の確認なら、この記事の一覧表と換算式で対応できます。 ただ、実務では圧力、流量、気体流量、温度、電気、回転数、寸法、重量などが混在しやすいため、よく使う単位を整理できるツールを使うと、確認作業の時短とミス防止につながります。

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設備仕様書の単位確認を効率化したい方へ

この記事のMPa・L/min・Nm³/hの確認だけでなく、圧力、流量、温度、長さ、重量、電力、回転数などの単位をまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も使えます。カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有にも対応しているため、設備仕様書、海外仕様書、センサ資料、制御盤資料の単位確認にも便利です。

FAQ

Q1. 設備仕様書でよく使う単位は何ですか?

圧力ではMPa・kPa・bar・psi、流量ではL/min・m³/h・GPM、気体流量ではNm³/h・NL/min、電気ではV・A・W、回転数ではrpmなどがよく使われます。

Q2. 1MPaは何kPaですか?

1MPaは1000kPaです。

Q3. 1barは何MPaですか?

1barは0.1MPaです。

Q4. 1psiは何kPaですか?

1psiは約6.89476kPaです。

Q5. 1L/minは何m³/hですか?

1L/minは0.06m³/hです。

Q6. 1m³/hは何L/minですか?

1m³/hは約16.667L/minです。

Q7. 1Nm³/hは何NL/minですか?

1Nm³/hは約16.667NL/minです。

Q8. Nm³/hとm³/hは同じですか?

同じとは限りません。Nm³/hは標準状態換算の気体流量、m³/hは実際の条件での体積流量として使われることがあります。

Q9. NL/minとは何ですか?

NL/minはノルマルリットル毎分で、標準状態に換算した気体流量を表します。

Q10. 20mAは何Aですか?

20mAは0.02Aです。

Q11. 1Hzは何rpmですか?

1Hzは60rpmです。

Q12. 設備仕様書の単位換算を毎回手計算するのが面倒です

単発の確認ならこの記事の式や表で十分です。MPa、L/min、Nm³/h、V、A、W、rpmなど複数の単位を日常的に扱う場合は、単位換算アプリを使うと便利です。MyUnitでは、既存単位の換算、カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有などに対応しています。

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