家電、電子回路、電源、センサ、PLC、制御盤、モーター、バッテリー、太陽光発電、設備仕様などでは、V、A、W、Ω、Wh、kWhといった電気単位がよく出てきます。
これらはすべて電気に関係する単位ですが、意味はそれぞれ違います。Vは電圧、Aは電流、Wは電力、Ωは抵抗、WhやkWhは電力量を表します。
結論:電気単位の基本一覧
V:電圧。電気を押し出す力
A:電流。電気が流れる量
W:電力。電気を使う速さ
Ω:抵抗。電流の流れにくさ
Wh:電力量。使った電気の量
kWh:Whの1000倍。電気料金でよく使う単位
基本式は、W = V × A、V = A × Ω、Wh = W × hです。
電気単位の一覧表
| 単位 | 読み方 | 表すもの | 意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|---|---|
| V | ボルト | 電圧 | 電気を押し出す力 | 電源、バッテリー、センサ、家電 |
| A | アンペア | 電流 | 電気が流れる量 | 電源容量、モーター、配線、ブレーカー |
| W | ワット | 電力 | 電気を使う速さ | 消費電力、家電、モーター、ヒーター |
| Ω | オーム | 抵抗 | 電流の流れにくさ | 抵抗器、電子回路、センサ、配線確認 |
| Wh | ワット時 | 電力量 | Wを時間分使った量 | バッテリー、ポータブル電源、小型機器 |
| kWh | キロワット時 | 電力量 | 1000Wh | 電気料金、太陽光発電、蓄電池 |
Vとは?電圧の単位
Vはボルトと読み、電圧を表す単位です。電圧は、電気を流そうとする力のようなものです。電源やバッテリー、センサ、家電、制御盤などでよく使われます。
たとえば、USB電源は5V、車のバッテリーは12V、制御機器ではDC24V、家庭用コンセントでは100Vというように使われます。
Vがよく使われる例
- USB電源:5V
- 車載バッテリー:12V
- 制御盤・PLC:DC24V
- 家庭用コンセント:AC100V
- センサ電源:5V、12V、24Vなど
Aとは?電流の単位
Aはアンペアと読み、電流を表す単位です。電流は、電気がどれくらい流れているかを示します。
電源容量、ACアダプタ、充電器、モーター、ブレーカー、ヒューズ、配線などではA表記がよく使われます。小さい電流ではmAやμAも使われます。
1 A = 1000 mA
1 mA = 1000 μA
Aがよく使われる例
- ACアダプタ:5V 2A
- USB充電器:1A、2A、3A
- ブレーカー:15A、20A
- モーター電流:数A〜数十A
- センサ信号:4-20mA
Wとは?電力の単位
Wはワットと読み、電力を表す単位です。電力は、電気をどれくらいの速さで使うかを表します。
家電の消費電力、モーター出力、ヒーター容量、照明、電子機器、電源容量などでよく使われます。
W = V × A
電力Wは、電圧Vと電流Aを掛けて求められます。
Wがよく使われる例
- LED照明:10W
- ノートPC充電器:65W
- 電子レンジ:1000W
- ドライヤー:1200W
- ヒーター:1000W、1500W
Ωとは?抵抗の単位
Ωはオームと読み、抵抗を表す単位です。抵抗は、電流の流れにくさを表します。抵抗値が大きいほど、同じ電圧でも流れる電流は小さくなります。
電子回路の抵抗器、センサ入力、配線確認、絶縁抵抗、テスター測定などで使われます。大きい抵抗ではkΩやMΩもよく使われます。
1 kΩ = 1000 Ω
1 MΩ = 1,000,000 Ω
Ωがよく使われる例
- 抵抗器:100Ω、1kΩ、10kΩ
- センサ入力抵抗:数kΩ〜数MΩ
- 絶縁抵抗:MΩ単位
- テスターでの抵抗測定
Whとは?電力量の単位
Whはワット時と読み、電力量を表します。電力量とは、実際に使った電気の量です。Wに使用時間hを掛けるとWhになります。
Wh = W × h
100Wの機器を5時間使うと、100W × 5h = 500Whです。
Whは、モバイルバッテリー、ポータブル電源、ノートPCのバッテリー、小型機器の電力量などでよく使われます。
kWhとは?電気料金でよく使う単位
kWhはキロワット時と読み、Whの1000倍を表す電力量の単位です。家庭や工場の電気料金、太陽光発電、蓄電池、EVなどではkWhがよく使われます。
1 kWh = 1000 Wh
kWh = kW × h
たとえば、1000Wの家電を1時間使うと、1000Wh、つまり1kWhです。
電気単位の基本式まとめ
| 計算式 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| W = V × A | 電力を求める | 電源、家電、電子回路 |
| V = A × Ω | 電圧を求める | オームの法則 |
| A = V ÷ Ω | 電流を求める | 抵抗に流れる電流確認 |
| Ω = V ÷ A | 抵抗を求める | 回路計算、負荷抵抗確認 |
| Wh = W × h | 電力量を求める | バッテリー、家電の使用量 |
| kWh = kW × h | 電力量をkWhで求める | 電気料金、設備管理 |
オームの法則:V・A・Ωの関係
電圧V、電流A、抵抗Ωの関係は、オームの法則で表されます。
V = I × R
V:電圧 V
I:電流 A
R:抵抗 Ω
たとえば、5Vの電源に10kΩの抵抗を接続した場合、10kΩは10000Ωなので、流れる電流は次のようになります。
I = V ÷ R
5V ÷ 10000Ω = 0.0005A
0.0005A = 0.5mA
電力計算:V・A・Wの関係
電力Wは、電圧Vと電流Aを掛けて求めます。ACアダプタや電源容量を見るときに便利です。
W = V × A
例:5V・2Aの電源
5V × 2A = 10W
5V・2Aの電源は10W相当
例:24V・20mAのセンサ
20mAは0.02Aです。電力は次のようになります。
24V × 0.02A = 0.48W
24V・20mA = 0.48W
電力量計算:W・Wh・kWhの関係
Wは電力、WhやkWhは電力量です。Wだけでは電気料金はわかりません。使用時間を掛けることで、実際に使った電気の量を求められます。
Wh = W × h
kWh = kW × h
例:1000Wのヒーターを3時間使う
1000W = 1kW
1kW × 3h = 3kWh
消費電力量 = 3kWh
よく使う換算一覧
| 変換 | 関係 | 例 |
|---|---|---|
| mA → A | A = mA ÷ 1000 | 20mA = 0.02A |
| A → mA | mA = A × 1000 | 2A = 2000mA |
| kΩ → Ω | Ω = kΩ × 1000 | 10kΩ = 10000Ω |
| Ω → kΩ | kΩ = Ω ÷ 1000 | 4700Ω = 4.7kΩ |
| W → kW | kW = W ÷ 1000 | 1500W = 1.5kW |
| kW → W | W = kW × 1000 | 2kW = 2000W |
| Wh → kWh | kWh = Wh ÷ 1000 | 500Wh = 0.5kWh |
| kWh → Wh | Wh = kWh × 1000 | 2kWh = 2000Wh |
家電・電子回路・設備での使い分け
| 場面 | よく出る単位 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 家電 | V, A, W, kWh | 消費電力と使用時間 |
| 電子回路 | V, mA, μA, Ω, kΩ | 電圧・電流・抵抗の関係 |
| センサ | V, mA, Ω | 電源電圧、出力信号、負荷抵抗 |
| PLC・制御盤 | DC24V, mA, A, W | 入出力、電源容量、負荷電流 |
| バッテリー | V, Ah, mAh, Wh | 容量と使用時間 |
| 電気料金 | W, kW, kWh | 消費電力量と単価 |
複数の電気単位をまとめて確認したい場合
V・A・W・Ω・Whの意味を理解しておくと、家電、電子回路、制御機器、バッテリー、設備仕様を読みやすくなります。ただ、実務ではこれらの単位が同じ資料の中で混在することが多くあります。
たとえば、センサ仕様ではDC24V、4-20mA、負荷抵抗250Ω、消費電力0.5Wのように複数の単位が一緒に出てきます。単位をそろえて確認できると、計算ミスや読み違いを減らせます。
単位換算・単位変換アプリ
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よくある間違い
間違い1:WとWhを同じだと思う
Wは電力、Whは電力量です。Wは電気を使う速さ、Whは実際に使った電気の量です。
間違い2:kWとkWhを混同する
kWは電力、kWhは電力量です。1kWの機器を1時間使うと1kWhになります。
間違い3:mAをAに直さず計算する
電力やオームの法則で計算するときは、mAをAに直すとミスを減らせます。20mAは0.02Aです。
間違い4:kΩをΩに直さず計算する
オームの法則では、抵抗をΩにそろえると扱いやすいです。10kΩは10000Ωです。
間違い5:消費電力Wだけで電気代を判断する
電気代には使用時間が関係します。消費電力Wだけでなく、kWhで見ることが大切です。
実務でのチェックリスト
- Vは電圧、Aは電流、Wは電力、Ωは抵抗、Whは電力量と区別する
- W = V × Aを確認する
- V = A × Ωを確認する
- Wh = W × hを確認する
- 1A = 1000mAを確認する
- 1kΩ = 1000Ωを確認する
- 1kW = 1000Wを確認する
- 1kWh = 1000Whを確認する
- 計算するときはA・Ω・W・hに単位をそろえる
- 元の単位と計算後の値を併記する
まとめ
電気単位には、V・A・W・Ω・Wh・kWhなどがあります。Vは電圧、Aは電流、Wは電力、Ωは抵抗、WhやkWhは電力量を表します。
この記事のまとめ
- Vは電圧
- Aは電流
- Wは電力
- Ωは抵抗
- Whは電力量
- kWhは1000Wh
- W = V × A
- V = A × Ω
- Wh = W × h
- kWh = kW × h
- 電気料金ではkWhがよく使われる
単発の確認なら、この記事の式と一覧表で十分対応できます。ただ、実務ではV、A、W、Ω、Wh、kWh、mA、kΩ、VA、Ah、mAhなどが混在しやすいため、換算結果を保存したり、よく使う単位を整理したりできるツールを使うと、確認作業の時短とミス防止につながります。
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FAQ
Q1. Vとは何ですか?
Vはボルトで、電圧を表す単位です。電気を押し出す力のようなものです。
Q2. Aとは何ですか?
Aはアンペアで、電流を表す単位です。電気がどれくらい流れているかを示します。
Q3. Wとは何ですか?
Wはワットで、電力を表す単位です。電気を使う速さを示します。
Q4. Ωとは何ですか?
Ωはオームで、抵抗を表す単位です。電流の流れにくさを示します。
Q5. Whとは何ですか?
Whはワット時で、電力量を表す単位です。Wに使用時間hを掛けて求めます。
Q6. kWhとは何ですか?
kWhはキロワット時で、1000Whを表します。電気料金や発電量でよく使われます。
Q7. Wはどうやって計算しますか?
単純な直流回路では、W = V × Aで求められます。
Q8. オームの法則とは何ですか?
電圧V、電流A、抵抗Ωの関係を表す基本法則です。V = A × Ωで表されます。
Q9. 5V・2Aは何Wですか?
5V × 2A = 10Wです。
Q10. 1000Wを1時間使うと何kWhですか?
1000Wは1kWなので、1時間使うと1kWhです。
Q11. 電気料金で重要なのはWですか?kWhですか?
電気料金では主にkWhが重要です。Wは消費電力、kWhは使用時間を含めた消費電力量です。
Q12. 電気単位の換算を毎回手計算するのが面倒です
単発の確認ならこの記事の式や表で十分です。V、A、W、Ω、Wh、kWhに加えて、圧力、流量、温度、長さなど複数の単位を扱う場合は、単位換算アプリを使うと便利です。MyUnitでは、既存単位の換算、カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有などに対応しています。




