海外図面、部品カタログ、ねじ・配管・工具・機械部品の仕様書を見ていると、寸法が「inch」「in」「”」で書かれていることがあります。日本国内の図面や製造現場ではmm、つまりミリメートルが一般的なので、インチ表記をmmに変換して確認する場面は多いです。
結論から言うと、1インチは25.4mmです。インチからmmへ変換する場合は、インチの数値に25.4を掛けます。反対に、mmからインチへ変換する場合は、mmの数値を25.4で割ります。
結論:インチとmmの変換式
1 inch = 25.4 mm
mm = inch × 25.4
inch = mm ÷ 25.4
たとえば、2インチは 2 × 25.4 = 50.8mm です。反対に、10mmは 10 ÷ 25.4 = 約0.394インチです。
計算式
インチからmm:
mm = inch × 25.4
mmからインチ:
inch = mm ÷ 25.4
図面・部品寸法では、単位変換後の丸め方にも注意が必要です。カタログ確認なら小数第1位〜第2位で十分なこともありますが、加工寸法や公差確認では必要な桁数を仕様に合わせて確認します。
まずは、図面や部品寸法でよく見るインチをmmに変換した早見表で確認しておきましょう。海外仕様書を日本向けに読むときは、代表値を覚えておくだけでもかなり楽になります。
インチからmmへの早見表
よく使うインチ寸法をmmに変換した表です。部品寸法、工具サイズ、治具、設備カタログ、海外図面の確認に使いやすい値を中心にまとめています。
| インチ | mm | 主なイメージ |
|---|---|---|
| 1/16 inch | 1.5875 mm | 細かい分数インチ |
| 1/8 inch | 3.175 mm | 小物部品・板厚表記で出ることがある |
| 1/4 inch | 6.35 mm | 工具・配管・部品寸法でよく見る |
| 3/8 inch | 9.525 mm | 約10mmに近い寸法 |
| 1/2 inch | 12.7 mm | 部品・配管・工具でよく見る |
| 3/4 inch | 19.05 mm | 約20mmに近い寸法 |
| 1 inch | 25.4 mm | 基本換算値 |
| 2 inch | 50.8 mm | 約50mm |
| 3 inch | 76.2 mm | 約75mm |
| 4 inch | 101.6 mm | 約100mm |
| 6 inch | 152.4 mm | 約150mm |
| 12 inch | 304.8 mm | 1 foot |
mmからインチへの早見表
次に、mmをインチに変換した早見表です。国内図面の寸法を海外向け資料に変換したい場合や、海外カタログのインチ寸法と近いmm寸法を比較したい場合に便利です。
| mm | インチ | 近い分数インチ |
|---|---|---|
| 1 mm | 0.0394 inch | 約1/25 inch |
| 2 mm | 0.0787 inch | 約5/64 inch |
| 5 mm | 0.1969 inch | 約3/16 inchに近い |
| 10 mm | 0.3937 inch | 約3/8 inchに近い |
| 12.7 mm | 0.5 inch | 1/2 inch |
| 25.4 mm | 1 inch | 1 inch |
| 50 mm | 1.9685 inch | 約2 inch |
| 100 mm | 3.9370 inch | 約4 inch |
インチとは?
インチは、英語ではinchと書く長さの単位です。記号としては、inやダブルクォーテーションのような記号「”」で表されることがあります。たとえば、2 inch、2 in、2″ は、基本的に2インチを意味します。
インチは、米国系の図面、海外部品カタログ、工具、配管、ねじ、電子部品、装置仕様書などでよく使われます。日本国内ではmm表記が多いため、海外資料を読むときはインチからmmへの変換が必要になることがあります。
インチがよく使われる場面
- 海外図面、米国系の製品仕様書
- 部品カタログ、機械部品、ブラケット、プレート寸法
- 工具サイズ、六角レンチ、スパナ、ソケット
- 配管、継手、バルブ、チューブ
- ねじ、ボルト、ナット、ねじ山規格
- ディスプレイサイズ、電子機器、センサ資料
- 海外設備のマニュアルや据付寸法
mmとは?
mmはミリメートルを表す長さの単位です。1mmは1mの1000分の1です。日本の製造業、設備設計、図面、加工、品質管理では、mm表記が非常によく使われます。
国内図面では、寸法単位を省略していてもmmであることが多いです。ただし、海外図面やインチ系図面では単位がinchの場合があります。単位が省略されている図面では、表題欄や注記で「DIMENSIONS ARE IN INCHES」や「UNLESS OTHERWISE SPECIFIED: INCH」などの記載を確認することが大切です。
インチからmmに変換する方法
インチからmmへ変換するには、インチの数値に25.4を掛けます。
mm = inch × 25.4
例1:1インチをmmに変換
1インチをmmに変換します。
1 × 25.4 = 25.4
したがって、1 inch = 25.4 mmです。
例2:2インチをmmに変換
2インチをmmに変換します。
2 × 25.4 = 50.8
したがって、2 inch = 50.8 mmです。
例3:0.5インチをmmに変換
0.5インチをmmに変換します。
0.5 × 25.4 = 12.7
したがって、0.5 inch = 12.7 mmです。分数インチで書くと1/2 inchです。
mmからインチに変換する方法
mmからインチへ変換するには、mmの数値を25.4で割ります。
inch = mm ÷ 25.4
例1:10mmをインチに変換
10mmをインチに変換します。
10 ÷ 25.4 = 0.3937
したがって、10 mm ≒ 0.394 inchです。
例2:50mmをインチに変換
50mmをインチに変換します。
50 ÷ 25.4 = 1.9685
したがって、50 mm ≒ 1.969 inchです。実務では約2インチに近い寸法として見ることがあります。
例3:100mmをインチに変換
100mmをインチに変換します。
100 ÷ 25.4 = 3.9370
したがって、100 mm ≒ 3.937 inchです。約4インチに近い寸法です。
複数の単位をまとめて確認したい場合
インチとmmの単発換算であれば、この記事の計算式と早見表で十分です。ただ、実務ではインチ、mm、cm、m、ft、mil、ねじサイズ、配管呼び径などが同じ資料に出てくることがあります。
海外図面を国内向けに確認するときや、部品カタログの寸法を社内資料にまとめるときは、長さだけでなく、圧力、流量、温度などの単位も一緒に確認することがあります。単位が複数ある場合、ひとつずつ手計算すると確認に時間がかかり、転記ミスも起きやすくなります。
単位換算・単位変換アプリ
図面・部品寸法の単位確認にはMyUnit
インチとmmのような長さ単位だけでなく、圧力、流量、温度、重さなどをまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も便利です。単発の換算ならこの記事で十分ですが、複数単位を日常的に扱う場合は、保存・整理・一括換算ができると確認作業が楽になります。
分数インチの読み方
海外図面や工具サイズでは、0.25 inchのような小数インチだけでなく、1/4 inch、3/8 inch、1/2 inchのような分数インチが出てくることがあります。
分数インチをmmに変換するときは、まず分数を小数に直してから25.4を掛けます。
1/4 inch = 0.25 inch
0.25 × 25.4 = 6.35 mm
3/8 inch = 0.375 inch
0.375 × 25.4 = 9.525 mm
分数インチの早見表
| 分数インチ | 小数インチ | mm |
|---|---|---|
| 1/32 | 0.03125 | 0.79375 mm |
| 1/16 | 0.0625 | 1.5875 mm |
| 1/8 | 0.125 | 3.175 mm |
| 3/16 | 0.1875 | 4.7625 mm |
| 1/4 | 0.25 | 6.35 mm |
| 5/16 | 0.3125 | 7.9375 mm |
| 3/8 | 0.375 | 9.525 mm |
| 1/2 | 0.5 | 12.7 mm |
| 3/4 | 0.75 | 19.05 mm |
図面寸法でインチとmmを扱うときの注意点
図面では、単位変換そのものよりも、図面の基準単位、寸法公差、丸め方、呼び寸法の意味が重要になることがあります。
注意1:図面全体の単位を確認する
海外図面では、寸法欄の数値に単位が書かれていないことがあります。この場合、表題欄や注記に「DIMENSIONS ARE IN INCHES」「DIMENSIONS IN MM」などの記載があるか確認しましょう。
図面で最初に見るポイント
- 表題欄の単位がinchかmmか
- 寸法注記に単位指定があるか
- 公差がinch基準かmm基準か
- 一部寸法だけinch表記になっていないか
- 呼び寸法なのか実寸なのか
注意2:公差も同じ単位で確認する
寸法だけmmに変換しても、公差を見落とすと意味が変わります。たとえば、寸法が1.000 inch、公差が±0.005 inchの場合、寸法は25.4mm、公差は±0.127mmです。
1.000 inch = 25.4 mm
0.005 inch = 0.127 mm
1.000 ± 0.005 inch = 25.4 ± 0.127 mm
注意3:丸めすぎると寸法が変わる
1/4 inchは6.35mmです。これを6mmや6.4mmとして扱うと、用途によっては誤差が問題になることがあります。カタログ確認では概算でよい場合もありますが、加工・組立・検査では必要な精度を確認しましょう。
部品寸法でよくあるインチ表記
部品寸法では、板厚、穴径、外形寸法、ピッチ、シャフト径、工具サイズなどでインチ表記が出てくることがあります。
| 表記例 | 意味 | mm換算 |
|---|---|---|
| 0.125 in | 0.125インチ | 3.175 mm |
| 0.250 in | 0.25インチ | 6.35 mm |
| 0.500 in | 0.5インチ | 12.7 mm |
| 1.000 in | 1インチ | 25.4 mm |
| 2.000 in | 2インチ | 50.8 mm |
呼び径・ねじ・配管では単純換算できない場合がある
インチとmmの変換で特に注意したいのが、呼び寸法です。配管やねじでは、「1/2 inch」と書かれていても、実際の外径が単純に12.7mmとは限りません。
これは、配管やねじの表記が「実寸」ではなく「呼び径」や「規格サイズ」を表していることがあるためです。部品選定では、単純な長さ換算だけでなく、規格表やメーカー資料を確認しましょう。
呼び寸法に注意
1/2 inch = 12.7mmという換算自体は正しいです。
ただし、配管の1/2インチ、ねじの1/2インチ、工具の1/2インチが、すべて単純に実寸12.7mmを意味するとは限りません。規格や用途を確認することが大切です。
関連する長さ単位との違い
インチとmmを扱うときは、他の長さ単位も一緒に出てくることがあります。特に、ft、mil、cm、mは海外資料や部品仕様で見かけることがあります。
| 単位 | 読み方 | 関係 | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| inch | インチ | 1 inch = 25.4 mm | 海外図面、部品、工具、配管 |
| mm | ミリメートル | 1 mm = 0.03937 inch | 国内図面、加工、設備 |
| ft | フィート | 1 ft = 12 inch = 304.8 mm | 海外建築、設備、配管長さ |
| mil | ミル | 1 mil = 0.001 inch = 0.0254 mm | 膜厚、シート厚、塗装厚み |
| cm | センチメートル | 1 cm = 10 mm | 一般寸法、簡易説明 |
| m | メートル | 1 m = 1000 mm | 設備寸法、配管長さ、建築 |
カスタム単位や複数ステップ計算が必要な場合
インチとmmの変換だけなら、この記事の式と表で対応できます。ただし、実務では長さ単位だけでなく、圧力、流量、温度、重量、面積、体積なども同じ資料に出てくることがあります。
たとえば、海外設備の仕様書では、寸法がinch、圧力がpsi、流量がGPM、温度が°Fで書かれていることがあります。国内資料向けには、mm、kPa、L/min、℃にそろえると確認しやすくなります。
MyUnitが便利な場面
単位換算アプリ「MyUnit」は、既存単位の換算だけでなく、カスタム単位の追加や複数ステップ計算にも対応しています。長さ、圧力、流量、温度など、工学系の単位を日常的に扱う方に向いています。
- インチとmmをすぐに切り替えて確認したい
- 海外図面の寸法を国内資料向けに変換したい
- 部品寸法、板厚、穴径、ピッチをまとめて確認したい
- 圧力、流量、温度など周辺単位も一緒に確認したい
- よく使う換算を保存・整理したい
- カスタム単位や複数ステップ計算を使いたい
- CSVで換算結果を共有したい
単発の換算なら記事内の式で十分ですが、複数の単位を何度も確認する場合は、アプリにまとめておくと作業時間を短縮しやすくなります。
インチとmm変換でよくある間違い
間違い1:1インチを25mmとして扱う
1インチは25mmではなく25.4mmです。概算として25mmと見ることはありますが、図面寸法や部品選定では0.4mmの差が問題になることがあります。
誤:1 inch = 25 mm
正:1 inch = 25.4 mm
間違い2:分数インチをそのままmmだと思う
1/4 inchは1/4mmではありません。1/4 inchは0.25 inchなので、0.25 × 25.4 = 6.35mmです。
間違い3:mmからインチにするとき25.4を掛ける
インチからmmへは25.4を掛けますが、mmからインチへは25.4で割ります。向きを間違えると大きくずれます。
インチ → mm:× 25.4
mm → インチ:÷ 25.4
間違い4:公差を変換し忘れる
寸法本体だけでなく、公差も同じ単位に変換する必要があります。±0.005 inchは±0.127mmです。公差を見落とすと、加工・検査の判断を誤る可能性があります。
間違い5:呼び寸法を実寸として扱う
配管、ねじ、工具、規格部品では、インチ表記が呼び寸法を示していることがあります。単純に25.4を掛けるだけで実寸がわかるとは限らないため、規格表を確認しましょう。
図面・部品寸法での実務チェックリスト
インチとmmを実務で扱うときは、次の点を確認しておくとミスを減らせます。
- 図面全体の単位がinchかmmか確認する
- 表題欄や注記の単位指定を見る
- インチからmmへは25.4を掛ける
- mmからインチへは25.4で割る
- 分数インチは小数インチに直してから変換する
- 寸法だけでなく公差も変換する
- 丸め桁数が用途に合っているか確認する
- 呼び寸法と実寸を混同しない
- 元資料の単位も記録に残す
まとめ
インチとmmの変換では、1インチ = 25.4mmを基準にします。インチからmmへは25.4を掛け、mmからインチへは25.4で割ります。
この記事のまとめ
- 1 inch = 25.4 mm
- mm = inch × 25.4
- inch = mm ÷ 25.4
- 1/4 inch = 6.35 mm
- 1/2 inch = 12.7 mm
- 1 inch = 25.4 mm
- 2 inch = 50.8 mm
- 分数インチは小数に直してから変換する
- 図面では公差や注記も確認する
- 配管・ねじでは呼び寸法と実寸に注意する
単発の確認であれば、この記事内の式と早見表で対応できます。ただ、海外図面や部品カタログではインチ、mm、ft、mil、圧力、流量、温度など複数の単位が混在しやすいため、換算結果を保存したり、よく使う単位を整理したりできるツールを使うと、確認作業のミス防止と時短につながります。
長さ・圧力・流量・温度などをまとめて確認したい方へ
この記事のインチとmmの変換だけでなく、長さ、圧力、流量、温度、重さなどの単位をまとめて確認したい場合は、単位換算アプリ「MyUnit」も使えます。カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有にも対応しているため、海外図面、部品寸法、設備仕様書、センサ資料の単位確認にも便利です。
FAQ
Q1. 1インチは何mmですか?
1インチは25.4mmです。インチからmmへ変換する場合は、インチの数値に25.4を掛けます。
Q2. インチをmmに変換する式は?
mm = inch × 25.4です。たとえば2インチは、2 × 25.4 = 50.8mmです。
Q3. mmをインチに変換する式は?
inch = mm ÷ 25.4です。たとえば10mmは、10 ÷ 25.4 = 約0.394インチです。
Q4. 1/2インチは何mmですか?
1/2インチは12.7mmです。0.5 × 25.4 = 12.7で計算できます。
Q5. 1/4インチは何mmですか?
1/4インチは6.35mmです。0.25 × 25.4 = 6.35で計算できます。
Q6. 3/8インチは何mmですか?
3/8インチは9.525mmです。0.375 × 25.4 = 9.525で計算できます。
Q7. 10mmは何インチですか?
10mmは約0.394インチです。分数インチでは3/8インチに近い値です。
Q8. 100mmは何インチですか?
100mmは約3.937インチです。約4インチに近い寸法です。
Q9. 図面で単位が書かれていない場合はどう確認すればよいですか?
表題欄や注記を確認します。「DIMENSIONS ARE IN INCHES」ならインチ、「DIMENSIONS IN MM」ならmmです。単位が不明な場合は、発行元やメーカーに確認するのが安全です。
Q10. 配管の1/2インチは12.7mmですか?
1/2インチを長さとして換算すると12.7mmです。ただし、配管の1/2インチは呼び径を表すことがあり、実際の外径が12.7mmとは限りません。配管規格を確認しましょう。
Q11. 公差もインチからmmに変換する必要がありますか?
はい。寸法だけでなく公差も同じ単位にそろえて確認します。たとえば±0.005 inchは±0.127mmです。
Q12. インチとmmの変換を毎回手計算するのが面倒です
単発の確認ならこの記事の式や早見表で対応できます。インチ、mm、ft、milに加えて、圧力、流量、温度など複数の単位を日常的に扱う場合は、単位換算アプリを使うと便利です。MyUnitでは、既存単位の換算、カスタム単位、複数ステップ計算、CSV共有などに対応しています。




