電線をリングスリーブで接続するときに必要なのが、リングスリーブ用圧着工具です。 電気工事士技能試験では指定工具のひとつであり、実際の屋内配線工事でも正しい圧着マークを付けるために使用します。
リングスリーブ用圧着工具には、○・小・中・大のすべてに対応するフルサイズモデルと、○・小・中に絞ったコンパクトモデルがあります。 製品によって全長、重量、ハンドルの開き幅、握りやすさ、ダイスの見やすさが異なります。
この記事では、ホーザン、ロブテックス、ツノダのリングスリーブ用圧着工具5製品を比較します。 電気工事士技能試験の練習用として選ぶ人も、電気工事の現場で使う人も、必要な圧着サイズと作業性を確認して選びましょう。
本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。 記事内の商品リンクから購入した場合、244divに紹介料が入ることがあります。 製品の特徴と仕様は、メーカー公式情報をもとに独自に整理しています。
電気工事士技能試験での注意
JIS適合のリングスリーブ用圧着工具を選びましょう
電気工事士技能試験では、リングスリーブにJIS C 9711に適合する圧着マークを付けることが求められます。 握り部分が黄色い、リングスリーブ用のJIS適合圧着工具を用意してください。
裸圧着端子用の工具や、JIS適合の圧着マークが明確に出ない工具を使用すると、正しい施工として認められない場合があります。 工具が古い場合は、○・小・中・大の刻印が明確に出るか、試験前に新品のスリーブで確認しておきましょう。
先に結論
試験ならコンパクト型、現場兼用なら大対応型が選びやすい
- ○・小・中・大に対応する定番:ホーザン P-77
- 試験練習で取り回しやすいコンパクト型:ホーザン P-738
- 軽いハンドル操作と大サイズ対応:ロブテックス AK17A
- 全長195mmのミニサイズ:ロブテックス AK17MA2
- カラーマーカーでダイスを確認しやすい:ツノダ TP-R
電気工事士技能試験で必要な刻印が○・小・中までなら、P-738またはAK17MA2のコンパクトモデルが扱いやすい候補です。 ただし、受験する年度や試験区分の候補問題を確認し、必要な刻印を備えた工具を選んでください。
現場作業にも使用し、リングスリーブ大を圧着する可能性がある場合は、P-77、AK17A、TP-Rが適しています。
リングスリーブ用圧着工具おすすめ5製品の比較表
今回紹介する5製品を、対応する圧着マーク、全長、重量、JIS適合、主な特徴で比較しました。
| 製品 | ○ | 小 | 中 | 大 | 全長 | 重量 | JIS適合 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ホーザン P-77 |
対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 286mm | 430g | JIS C 9711 | 大サイズまで対応する定番 |
| ホーザン P-738 |
対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 202mm | 290g | JIS C 9711 | 試験で扱いやすいコンパクト型 |
| ロブテックス AK17A |
対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 277mm | 460g | JIS適合 | ハンドル操作が軽いフルサイズ |
| ロブテックス AK17MA2 |
対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 195mm | 290g | JIS適合 | 小回りの利くミニモデル |
| ツノダ TP-R |
対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 254mm | 430g | JIS適合 | 両面カラーマーカー付き |
※「○」は、主に直径1.6mmの電線2本をリングスリーブ小で接続する場合に使用する圧着マークです。 使用する刻印は、リングスリーブのサイズだけでなく、電線の太さと本数の組み合わせによって決まります。
※全長と重量はメーカー公称値です。製品改良などによって仕様が変更される場合があります。
リングスリーブ用圧着工具とは
リングスリーブ用圧着工具は、複数の銅電線をリングスリーブに通し、工具のダイスで押しつぶして電気的・機械的に接続するための工具です。
正しい工具で圧着すると、リングスリーブの表面に○・小・中・大の圧着マークが刻印されます。 このマークによって、どのダイスで圧着したかを確認できます。
1.6mm×2本
リングスリーブ小を使用し、○のダイスで圧着する代表的な組み合わせです。
小ダイス
電線の太さと本数から求めた合計に応じて使用します。
中ダイス
小よりも電線の合計断面積が大きい接続に使用します。
大ダイス
太い電線や本数が多い接続で使用します。コンパクト工具では非対応の場合があります。
裸圧着端子・裸圧着スリーブ用工具は、1.25、2、5.5などの数字を刻印します。 リングスリーブ用工具は○・小・中・大を刻印するため、用途を混同しないでください。
○・小・中・大の圧着マーク
リングスリーブの圧着では、電線の直径、本数、組み合わせに応じて、使用するスリーブとダイスを選びます。
「小」とは異なる専用刻印
直径1.6mmの単線2本をリングスリーブ小で接続する場合に使用する代表的な刻印です。
リングスリーブ小に使用
○に該当しない小サイズの組み合わせで使用します。電線の本数だけで自己判断しないことが重要です。
リングスリーブ中に使用
電線の合計断面積が大きく、リングスリーブ中を使用する組み合わせで選択します。
リングスリーブ大に使用
大サイズの施工に必要です。P-738とAK17MA2は大ダイスを搭載していません。
リングスリーブ小でも、電線の組み合わせによって○または小を使い分けます。 必ず施工条件表や技能試験の複線図、メーカーの取扱説明書を確認してください。
電気工事士技能試験で必要な圧着工具の条件
2026年度の電気工事士技能試験では、リングスリーブ用圧着工具は指定工具のひとつです。 工具の貸し出しはないため、自分で用意する必要があります。
試験前に確認するポイント
- リングスリーブ用の工具である
- JIS C 9711適合品である
- 握り部分が黄色い
- 必要な○・小・中・大のダイスを備えている
- 圧着後の刻印が明確に読める
- 成形確認機構が正常に動作する
- 試験時間内に最後まで握り込める
コンパクトモデルは取り回しやすく、机の上で場所を取りにくいのがメリットです。 一方で大ダイスを備えていないため、受験する試験区分と候補問題で必要な刻印を事前に確認してください。
本番で初めて使うのではなく、練習時から同じ工具を使い、握り込みの重さ、ダイスの位置、ハンドルが開くタイミングに慣れておくことが重要です。
リングスリーブ用圧着工具の選び方
大サイズへの対応で選ぶ
最初に、リングスリーブ大を圧着する可能性があるか確認します。
大サイズ対応
- P-77:○・小・中・大
- P-738:○・小・中
- AK17A:○・小・中・大
- AK17MA2:○・小・中
- TP-R:○・小・中・大
電気工事の現場で幅広く使用するなら、大に対応するP-77、AK17A、TP-Rが選びやすいでしょう。 試験練習を中心に、必要な刻印が○・小・中までの場合は、P-738やAK17MA2がコンパクトです。
全長と取り回しで選ぶ
全長が短い工具は、技能試験の狭い作業机、腰袋、天井裏、ボックス内などで取り回しやすくなります。
- AK17MA2:195mm
- P-738:202mm
- TP-R:254mm
- AK17A:277mm
- P-77:286mm
短い工具は携帯しやすい一方、ハンドルの長い工具と比べて、手の大きさや握力によって使用感が異なります。 可能であれば実際に握り、最後まで無理なく圧着できるか確認しましょう。
重量で選ぶ
- P-738:約290g
- AK17MA2:約290g
- P-77:約430g
- TP-R:約430g
- AK17A:約460g
軽量性を重視するなら、P-738またはAK17MA2が候補です。 大サイズ対応モデルは工具本体とダイスが大きくなるため、重量も増える傾向があります。
握りやすさで選ぶ
圧着工具は、成形確認機構が解除されるまでハンドルを握り込む必要があります。 グリップ形状、ハンドルの開き幅、工具の長さによって力の入れやすさが変わります。
- P-738:コンパクトながら軽い握りで圧着できる設計
- AK17A:ハンドルの開き幅を抑え、仮押さえしやすい設計
- AK17MA2:手にフィットしやすいポケットサイズ
- TP-R:トグル機構とエラストマーグリップを採用
- P-77:長いハンドルで大サイズまで対応
ダイスの見やすさで選ぶ
技能試験では、限られた時間の中で○・小・中を素早く選択します。 ダイスの刻印が見やすい製品を選ぶと、選択ミスを減らしやすくなります。
TP-Rは工具の両面にカラーマーカーを備えており、暗い場所や工具の向きが逆になったときでもサイズを確認しやすい設計です。
成形確認機構を確認する
今回紹介する5製品は、圧着が完了するまでハンドルが開かない成形確認機構を備えています。
途中でハンドルが止まった場合、無理に逆方向へ開こうとすると工具を損傷する可能性があります。 使用するダイスや電線の組み合わせを間違えた場合は、メーカーの取扱説明書に従って解除してください。
交換部品と点検対応で選ぶ
圧着工具は長期間使用すると、可動部、ダイス、スプリング、ピンなどが摩耗します。 交換部品の供給やメーカー点検に対応する製品を選ぶと、現場で長く使用しやすくなります。
ホーザンは交換部品と点検サービスを案内しています。 ロブテックスも圧着性能を維持するため、定期点検を推奨しています。
リングスリーブ用圧着工具おすすめ5製品
ホーザン HOZAN P-77
○・小・中・大のすべてに対応するフルサイズモデル
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
P-77は、○・小・中・大の4種類の圧着マークに対応するホーザンのリングスリーブ用圧着工具です。 電気工事士技能試験から実際の電気工事まで、幅広い用途で使用できます。
全長286mm、重量430gのフルサイズモデルで、リングスリーブ大にも対応します。 現場でさまざまな電線の組み合わせを圧着する可能性がある場合に安心です。
圧着が完了するまでハンドルが開かない成形確認機構を備えています。 正しく圧着すると、使用したダイスに応じて○・小・中・大のマークが刻印されます。
コンパクトモデルより長く重いため、技能試験だけを目的にする場合はP-738とも比較しましょう。
おすすめポイント
- ○・小・中・大の全サイズに対応
- JIS C 9711適合品
- 第一種・第二種技能試験に関連する製品
- 成形確認機構を搭載
- 交換部品とメーカー点検に対応
確認したい点
- 全長286mmでコンパクトではない
- 重量は430g
- 大を使わない用途では工具が大きく感じる場合がある
こんな人におすすめ: 電気工事士技能試験だけでなく、リングスリーブ大を使用する現場作業にも対応したい人。
ホーザン HOZAN P-738
全長202mm・290gの取り回しやすいコンパクトモデル
商品ページのキャンペーンやポイント期間は変動します。購入時に最新情報を確認してください。
P-738は、○・小・中の圧着マークに対応するコンパクトなリングスリーブ用圧着工具です。
全長202mm、重量290gで、P-77より短く軽量です。 技能試験の狭い作業机でも扱いやすく、工具箱や腰袋へ収納しやすいサイズです。
コンパクトながら軽い握りで圧着できるよう設計され、成形確認機構も備えています。 ホーザンの電気工事士工具セットにも採用される代表的な試験向けモデルです。
リングスリーブ大には対応していません。 現場で大を圧着する可能性がある場合は、P-77を選びましょう。
おすすめポイント
- 全長202mmのコンパクト設計
- 重量290gで持ち運びやすい
- ○・小・中に対応
- JIS C 9711適合品
- 技能試験の机で取り回しやすい
確認したい点
- リングスリーブ大には非対応
- 必要な刻印を受験区分ごとに確認する
- 大サイズを扱う現場兼用には向かない
こんな人におすすめ: 電気工事士技能試験の練習用として、軽くて取り回しやすい工具を選びたい人。
ロブテックス LOBSTER AK17A
ハンドル操作の軽さと大サイズ対応を両立
商品ページの在庫数や「数量限定」の表示は変動します。
AK17Aは、○・小・中・大に対応するロブテックスのフルサイズ圧着工具です。 リングスリーブE形用のJIS適合品です。
全長277mm、重量460gで、P-77と同様に大サイズまで対応します。 技能試験だけでなく、電気工事の現場で幅広く使える構成です。
成形確認機構を本体内部に収めた設計で、工具の首回りがすっきりしています。 ハンドルを開いたときの幅を従来品より抑え、片手でリングスリーブを仮押さえしやすい点も特徴です。
今回の5製品では最も重量があります。 握りやすさを優先する人には向いていますが、軽量性を重視する場合はAK17MA2とも比較しましょう。
おすすめポイント
- ○・小・中・大に対応
- JIS適合品
- ハンドル操作が軽い設計
- 片手で仮押さえしやすい
- 成形確認機構を本体に内蔵
確認したい点
- 重量は約460g
- 全長277mmでミニ工具ではない
- 試験机ではコンパクト型より場所を取る
こんな人におすすめ: 大サイズまで対応し、ハンドル操作の軽さと仮押さえのしやすさを重視する人。
ロブテックス LOBSTER AK17MA2
全長195mmのポケットサイズ圧着工具
商品ページの在庫数や「数量限定」の表示は変動します。
AK17MA2は、○・小・中に対応するロブテックスのミニ圧着工具です。 全長195mmで、今回比較する5製品の中では最も短いモデルです。
重量は290gで、P-738と同等です。 技能試験の机、腰袋、工具箱、狭いボックス周辺など、工具を大きく開きにくい場所で扱いやすい設計です。
小柄な本体ながら成形確認機構を備え、○・小・中の圧着マークを刻印できます。 よく使用するダイスをコンパクトな本体にまとめています。
メーカーはグリップ形状の仕様変更を順次進めています。 流通時期によって、掲載写真と実際の商品でグリップ形状が異なる可能性があります。
おすすめポイント
- 全長195mmのミニサイズ
- 重量290gで携帯しやすい
- ○・小・中に対応
- JIS適合品
- 小回りが利き、狭い場所で使いやすい
確認したい点
- リングスリーブ大には非対応
- 流通時期によりグリップ形状が異なる場合がある
- 必要な刻印を受験前に確認する
こんな人におすすめ: 短く軽い工具を技能試験や腰袋に入れて使いたい人、狭い場所での取り回しを重視する人。
ツノダ TSUNODA TP-R
両面カラーマーカーでダイスを確認しやすいフルサイズ
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
TP-Rは、○・小・中・大のすべてに対応するツノダのリングスリーブ用圧着工具です。 JIS適合品として、電気工事士技能試験にも対応します。
全長254mm、重量430gで、大サイズ対応工具の中では比較的短い設計です。
ダイスの両面にカラーマーカーが付いており、工具の向きや周囲の明るさにかかわらず、使用するサイズを確認しやすくなっています。
トグル機構によって必要な握力を抑え、手に優しいエラストマーグリップを採用しています。 仮押さえ、成形確認機構、ストラップ取り付け穴も備えています。
おすすめポイント
- ○・小・中・大に対応
- 両面カラーマーカーで確認しやすい
- トグル機構で握力を軽減
- エラストマーグリップを採用
- 全数検査を行って出荷
確認したい点
- 重量は430g
- コンパクト型より大きい
- 大を使わない試験用途では機能を持て余す場合がある
こんな人におすすめ: 大サイズまで対応し、ダイスの見やすさ、握りやすさ、現場での作業効率を重視する人。
用途別に選ぶおすすめ圧着工具
ホーザン P-77
○・小・中・大の全サイズに対応します。 技能試験だけでなく、大サイズを使用する現場にも対応できます。
ホーザン P-738
全長202mm・290gです。 ○・小・中までで対応できる試験練習に向いています。
ロブテックス AK17A
ハンドル操作の軽さと仮押さえのしやすさを重視しながら、大サイズまで対応できます。
ロブテックス AK17MA2
全長195mmのミニサイズです。 腰袋への収納や狭い作業場所での取り回しを重視する人に向いています。
ツノダ TP-R
両面カラーマーカーにより、○・小・中・大を確認しやすいモデルです。
リングスリーブを圧着する基本的な手順
電線の太さと本数を確認する
単線・より線、電線の直径・断面積、本数を確認し、使用するリングスリーブと刻印を決めます。
指定された長さだけ被覆を剥く
心線を傷つけないように被覆を剥き、電線の先端をそろえます。
電線をリングスリーブへ挿入する
すべての電線がスリーブへ正しく入り、心線が適切な長さだけ出ていることを確認します。
○・小・中・大のダイスを選ぶ
電線とスリーブの組み合わせに対応するダイスへリングスリーブをセットします。
成形確認機構が解除されるまで握る
ハンドルが自然に開く位置まで、途中で止めずに最後まで握り込みます。
刻印と接続状態を確認する
○・小・中・大の刻印、心線の位置、スリーブの割れ、電線の抜けがないか確認します。
※電線とリングスリーブの組み合わせ、被覆を剥く長さ、心線の突出量は、施工基準や技能試験の判定基準に従ってください。
リングスリーブ用圧着工具を使用するときの注意点
黄色いハンドルは絶縁グリップではありません
リングスリーブ用圧着工具の黄色いハンドルカバーは、活線作業用の絶縁保護具ではありません。 必ず電源を遮断し、無電圧を確認してから作業してください。
裸圧着端子用工具と混同しない
リングスリーブ用工具は○・小・中・大の刻印を付けます。 1.25、2、5.5などの数字を刻印する裸圧着端子用工具は使用できません。
電線とダイスの組み合わせを確認する
対応しないダイスで圧着すると、圧着不足、スリーブの破損、工具が途中で開かなくなる原因になります。
ハンドルを途中で逆方向へ開かない
成形確認機構付き工具は、圧着が完了するまでハンドルが開かない構造です。 途中で固くなっても、ハンドルを外側へ無理に広げないでください。
圧着マークが読めるか確認する
電気工事士技能試験では、正しい圧着マークが明確に確認できることが重要です。 刻印が摩耗している工具や、ダイスが変形した工具は使用しないでください。
スリーブのJIS表示を避けて圧着する
リングスリーブにもともと刻印されている表示と、工具で付ける圧着マークが重なると、判別しにくくなる場合があります。 刻印位置を確認してから工具へセットしましょう。
心線を傷つけない
被覆を剥くときに心線へ傷を付けると、圧着後の強度や導通に影響する可能性があります。 適切なVVFストリッパーやワイヤーストリッパーを使用してください。
圧着後に電線を強くねじらない
圧着後の接続部を無理に曲げたりねじったりすると、心線やスリーブに負担がかかります。 配線の向きを整えてから圧着することが重要です。
定期的に工具を点検する
- ダイスの摩耗や欠け
- 刻印の薄れ
- ハンドルやピンのがたつき
- 成形確認機構の動作
- グリップの割れや脱落
- 可動部の油切れ
使用頻度が高い場合は、メーカーによる定期点検も検討しましょう。
リングスリーブ用圧着工具に関するよくある質問
電気工事士技能試験ではどの圧着工具を使いますか?
JIS C 9711に適合するリングスリーブ用圧着工具を使用します。 一般的には握り部分が黄色く、○・小・中・大の圧着マークを付けられる工具です。
P-77とP-738の違いは何ですか?
P-77は○・小・中・大に対応し、全長286mm、重量430gです。 P-738は○・小・中に対応し、全長202mm、重量290gのコンパクトモデルです。
P-738は電気工事士技能試験で使えますか?
P-738はJIS C 9711適合品で、電気工事士技能試験に関連する工具としてメーカーが案内しています。 ただし、大ダイスはないため、受験年度と試験区分で必要な刻印を確認してください。
○と小は同じですか?
異なります。 ○は、主に1.6mmの電線2本をリングスリーブ小で接続するときに使用する専用刻印です。 組み合わせによって小刻印を使用する場合もあります。
大サイズ対応工具を選んだ方がよいですか?
現場でリングスリーブ大を使用する可能性がある場合は、大対応工具が安心です。 試験練習だけで○・小・中までしか必要ない場合は、コンパクト工具も選択肢です。
黄色いハンドルは絶縁されていますか?
活線作業に使用できる絶縁グリップではありません。 黄色はリングスリーブ用JIS工具を識別する目安であり、感電を防ぐものではありません。
ハンドルが途中で開かなくなった場合はどうしますか?
成形確認機構が働いている可能性があります。 外側へ無理に開かず、使用した電線・スリーブ・ダイスを確認し、メーカーの取扱説明書に従って解除してください。
圧着後の刻印が薄くても問題ありませんか?
○・小・中・大のどの刻印かを明確に識別できる必要があります。 判別できないほど薄い場合は、工具の摩耗や圧着方法を確認してください。
リングスリーブを2か所圧着してもよいですか?
自己判断で複数回圧着すると、スリーブの破損や不適切な接続につながる可能性があります。 規定された位置と回数で圧着してください。
工具はどのくらいの頻度で点検しますか?
使用頻度やメーカーの推奨によって異なります。 日常点検に加え、業務で継続使用する場合はメーカーの定期点検サービスを利用すると安心です。
mm・mm²・inchなどの単位確認にはMyUnit
電線や工具の仕様では、直径mm、断面積mm²、全長mmなど、複数の単位が使われます。 海外製品ではinchやAWG表記が使われる場合もあります。
単位換算アプリ「MyUnit」は、長さ、面積、電流、電力、抵抗などの単位換算に対応しています。 工具や電線、設備仕様書の単位を確認したいときにも利用できます。
MyUnitの詳細を見る製品仕様・試験条件の確認元
製品仕様と試験条件は、以下のメーカー公式ページおよび電気技術者試験センターの案内を確認しています。
まとめ|必要な刻印と使いやすさで圧着工具を選ぼう
リングスリーブ用圧着工具を選ぶときは、JIS適合だけでなく、○・小・中・大への対応、全長、重量、握りやすさ、ダイスの見やすさを確認することが重要です。
- P-77:○・小・中・大に対応するホーザンの定番モデル
- P-738:技能試験で扱いやすい全長202mmのコンパクトモデル
- AK17A:大サイズ対応と軽いハンドル操作を両立
- AK17MA2:全長195mmで小回りの利くミニモデル
- TP-R:両面カラーマーカーでダイスを確認しやすいモデル
電気工事士技能試験を中心に使うなら、P-738またはAK17MA2がコンパクトで扱いやすい候補です。 リングスリーブ大を含む現場作業にも使うなら、P-77、AK17A、TP-Rを選びましょう。
購入後は本番と同じ電線・リングスリーブを使って繰り返し練習し、正しいダイスを迷わず選び、最後まで確実に握り込めるようにしておくことが重要です。




