漏れ電流クランプメーターおすすめ5選【2026年版】漏電調査・設備保全向けモデルを比較

設備を停止せず、配線を切断せずに漏れ電流を確認したいときに使用するのが、漏れ電流クランプメーターです。 「リーククランプメーター」「漏電クランプメーター」と呼ばれることもあります。

一般的な負荷電流用クランプメーターよりも小さな電流を測定でき、配線や機器の絶縁劣化、漏電ブレーカーが動作する原因、設備ごとの漏れ電流の増加などを調査できます。

この記事では、日置電機、共立電気計器、三和電気計器の漏れ電流クランプメーター5製品を比較します。 最小分解能、最大測定電流、クランプ径、真の実効値、フィルター、Bluetooth通信などを確認し、漏電調査や設備保全に合うモデルを選びましょう。

広告・PRについて

本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。 記事内の商品リンクから購入した場合、244divに紹介料が入ることがあります。 製品の特徴と仕様は、メーカー公式情報をもとに独自に整理しています。

重要

漏れ電流の測定には電気設備の知識が必要です

漏れ電流クランプメーターは、通電中の電路や接地線を測定するための計測器です。 誤った場所へのクランプ、測定カテゴリを超える回路での使用、充電部への接触などは、感電、短絡、アーク、設備故障につながる可能性があります。

分電盤、制御盤、動力設備などでの測定は、必要な資格、知識、保護具を備えた人が行ってください。 漏れ電流の測定値だけで絶縁状態や安全性を断定せず、設備基準、過去の測定値、絶縁抵抗測定などと合わせて判断することが重要です。

先に結論

微小な漏れ電流か、最大負荷電流かで選びましょう

  • 微小電流・間欠漏電・無線記録を重視:HIOKI CM4002-90
  • 軽量・狭い配線・最大600Aを測定:HIOKI CM4001
  • 真の実効値と基本性能のバランス:共立電気計器 MODEL 2433R
  • スマートフォンへ測定値を保存:共立電気計器 KEW 2433RBT
  • 電圧・抵抗測定とBPF機能も使用:SANWA DLC470BT

0.01mAの分解能だけでなく、確度保証範囲の下限まで重視するなら、0.060mAから200Aまで仕様が定められているCM4002が有力です。 掲載商品は、ワイヤレスアダプタZ3210が付属するCM4002-90です。

600Aまでの負荷電流を測定したい場合や、狭い制御盤内で取り回しやすい軽量モデルを求める場合は、約115gのCM4001が向いています。

漏れ電流クランプメーターおすすめ5製品の比較表

今回紹介する5製品を、電流測定範囲、最小分解能、クランプ径、測定方式、通信機能、安全カテゴリで比較しました。

製品 交流電流レンジ 最小分解能 最大測定電流 測定方式 クランプ径 通信 安全カテゴリ 質量
HIOKI
CM4002-90
6mA/60mA/600mA
6A/60A/200A
0.001mA表示
確度範囲0.060mA~
200A 真の実効値 φ40mm Z3210付属
Bluetooth対応
CAT IV 300V
CAT III 600V
約400g
HIOKI
CM4001
60mA/600mA
6A/60A/600A
0.01mA表示
確度範囲0.60mA~
600A 真の実効値 φ24mm 別売Z3210で
Bluetooth対応
CAT IV 300V
CAT III 600V
約115g
共立電気計器
MODEL 2433R
40mA/400mA
400A
0.01mA 400A 真の実効値 φ40mm 非対応 CAT III 300V 約270g
共立電気計器
KEW 2433RBT
40mA/400mA
400A
0.01mA 400A 真の実効値 φ40mm Bluetooth内蔵 CAT III 300V 約270g
SANWA
DLC470BT
60mA/600mA
60A/400A
0.01mA 400A 平均値方式 開口約φ35mm
10×40mm
Bluetooth 5.1 CAT III 600V 約320g

※最小表示値と確度が保証される測定範囲は同じとは限りません。 微小漏れ電流を比較する場合は、表示分解能だけでなく、確度保証範囲、外部磁界の影響、導体位置の影響も確認してください。

※HIOKI CM4002の商品リンクは、CM4002本体とワイヤレスアダプタZ3210がセットになった「CM4002-90」です。 SANWAの商品リンクはBluetooth搭載の「DLC470BT」です。

漏れ電流クランプメーターとは

漏れ電流クランプメーターは、電線を切断せず、クランプセンサーで挟むだけで交流の漏れ電流を測定できる計測器です。

配線から負荷へ流れた電流は、本来であれば別の配線を通って電源側へ戻ります。 絶縁劣化などによって一部の電流が大地や接地線へ流れると、往路と復路の電流に差が発生します。 漏れ電流クランプメーターは、この小さな差を測定します。

μA

微小電流

一般的な負荷電流用モデルより小さなmA・μA領域を確認できます。

Io

零相電流

往路と復路の電線を一括してクランプし、差分となる漏れ電流を測定します。

PE

接地線電流

接地線を単独でクランプし、大地へ流れている電流を確認します。

A

負荷電流

今回紹介する5製品は、漏れ電流だけでなく、数百Aの負荷電流にも対応します。

漏れ電流と絶縁抵抗は同じではありません

漏れ電流クランプメーターは、通電中の設備で流れている電流を測定します。 絶縁抵抗計は設備を無電圧にし、試験電圧を印加して絶縁抵抗を測定します。 測定原理と評価方法が異なるため、用途に応じて使い分けます。

一般的なクランプメーターとの違い

漏れ電流用

小さな差分電流を測定する

  • 0.01mAなどの小さな分解能を持つ
  • 外部磁界の影響を抑えたセンサー構造
  • 往路・復路の複数線を一括して測定できる
  • 接地線の漏れ電流を測定できる
  • 漏電調査や絶縁状態の傾向管理に向く

数十mA以下の漏れ電流を確認するため、センサーの閉じ方、導体の位置、周囲の大電流線などにも注意が必要です。

一般的な負荷電流用

1本の電線に流れる負荷電流を測定する

  • モーターやヒーターの負荷電流を測定
  • 通常は1本の電線だけをクランプする
  • 数Aから数百Aの測定を中心に設計
  • 微小な漏れ電流は確度保証外の場合がある
  • 漏電調査用として代用できない場合が多い

一般的なクランプメーターで小さな値が表示されても、漏れ電流として正確に測定できているとは限りません。

漏電調査には、製品仕様で「漏れ電流測定」「リーク測定」への対応が明記されたモデルを使用しましょう。

漏れ電流の主な測定方法

零相電流を測定する

回路の漏れ電流を確認する場合は、接地線を除く、その回路を構成するすべての電流線を一括してクランプします。

単相2線式

2本を一括してクランプ

L線とN線など、往路と復路の2本を一緒にクランプします。

単相3線式

3本を一括してクランプ

2本の電圧線と中性線をまとめてクランプします。

三相3線式

3本を一括してクランプ

R・S・Tなど、三相の3本すべてをまとめてクランプします。

三相4線式

4本を一括してクランプ

三相3本と中性線を含む、回路を構成する4本をまとめてクランプします。

漏れがなければ、電源から負荷へ流れる電流と、負荷から戻る電流が互いに打ち消し合います。 大地へ漏れた分だけ差が残り、零相電流として表示されます。

接地線を単独で測定する

機器の接地線を単独でクランプし、接地線へ流れている電流を確認する方法もあります。 クランプ部に複数の接地線が通っている場合は、どの機器や回路の電流が含まれているか確認してください。

保護接地線を外して測定しない

接地線電流は、接地線を接続したままクランプして測定します。 測定のために保護接地線を外すと、感電保護が失われる可能性があります。

漏れ電流クランプメーターの選び方

最小分解能と確度保証範囲で選ぶ

微小な漏れ電流を比較する場合は、画面に表示できる最小単位だけでなく、メーカーが確度を保証する範囲の下限も確認します。

微小電流測定の目安

  • CM4002:6.000mAレンジ、確度が定められた範囲は0.060mAから
  • CM4001:60.00mAレンジ、確度が定められた範囲は0.60mAから
  • MODEL 2433R:40.00mAレンジ、最小分解能0.01mA
  • KEW 2433RBT:40.00mAレンジ、最小分解能0.01mA
  • DLC470BT:60.00mAレンジ、最小分解能0.01mA

微小漏れ電流を細かく追跡したい場合はCM4002、日常点検で0.01mA単位を比較するならMODEL 2433R、KEW 2433RBT、DLC470BTも候補です。

最大負荷電流で選ぶ

漏れ電流だけでなく、回路や機器の負荷電流も測定する場合は最大レンジを確認します。

  • CM4002:最大200A
  • CM4001:最大600A
  • MODEL 2433R:最大400A
  • KEW 2433RBT:最大400A
  • DLC470BT:最大400A

幹線や大容量負荷で400Aを超える可能性がある場合は、最大600Aに対応するCM4001が候補です。

クランプ径で選ぶ

零相電流を測定するときは、複数の電線を一括してクランプします。 電線1本の直径だけでなく、すべての電線をまとめた太さを確認してください。

  • CM4002:最大φ40mm
  • CM4001:最大φ24mm
  • MODEL 2433R:最大φ40mm
  • KEW 2433RBT:最大φ40mm
  • DLC470BT:開口約φ35mm、導体形状10×40mm

太いケーブルや複数線を一括して測定する場合は、φ40mmに対応するCM4002、MODEL 2433R、KEW 2433RBTが使いやすいでしょう。

真の実効値対応で選ぶ

インバーター、スイッチング電源、サイリスタ制御などでは、交流電流波形が正弦波から歪む場合があります。 歪み波を測定する可能性がある場合は、真の実効値方式が適しています。

  • CM4002:真の実効値
  • CM4001:真の実効値
  • MODEL 2433R:真の実効値
  • KEW 2433RBT:真の実効値
  • DLC470BT:平均値方式

DLC470BTは平均値方式です。 正弦波に近い商用周波数成分を中心に管理する用途では使いやすい一方、歪み波を含む電流を評価する場合は測定方式の違いを考慮してください。

フィルター機能で選ぶ

インバーター機器などでは、高周波の容量性漏れ電流が測定値へ含まれる場合があります。 漏電ブレーカーの動作周波数に近い成分を確認したい場合は、ローパスフィルターや周波数切替機能が役立ちます。

  • CM4002:カットオフ周波数約180Hzのフィルター
  • CM4001:カットオフ周波数約180Hzのフィルター
  • MODEL 2433R:50/60HzモードとWIDEモード
  • KEW 2433RBT:50/60HzモードとWIDEモード
  • DLC470BT:50/60Hz中心のBPF機能

フィルターを有効にすると表示値が小さくなることがあります。 フィルターのON・OFF状態を記録し、過去の測定値と同じ条件で比較しましょう。

Bluetooth通信で選ぶ

狭い盤内で表示部が見えにくい場合や、測定箇所が多い場合は、スマートフォンやタブレットへ測定値を転送できるモデルが便利です。

  • CM4002-90:Z3210付属、GENNECT Cross対応
  • CM4001:別売Z3210装着時にGENNECT Cross対応
  • MODEL 2433R:Bluetooth非対応
  • KEW 2433RBT:Bluetooth内蔵、KEW Smart Advanced対応
  • DLC470BT:Bluetooth 5.1、対応アプリへ転送可能

測定値をその場でメモするだけなら通信機能は必須ではありません。 定期点検、設備台帳、写真付き報告書、複数箇所の比較では通信機能が役立ちます。

間欠漏電の記録機能で選ぶ

常時発生していない漏れ電流や、特定の時間だけ漏電ブレーカーが動作する現象は、短時間の目視測定では見つけにくい場合があります。

CM4002は簡易イベント記録に対応し、Z3210とアプリを組み合わせることで、漏れ電流が発生した時刻や電流値を確認しやすくなります。

携帯性で選ぶ

  • CM4001:約115g
  • MODEL 2433R:約270g
  • KEW 2433RBT:約270g
  • DLC470BT:約320g
  • CM4002:約400g

毎日工具袋へ入れて持ち歩くならCM4001、測定精度やクランプ径、イベント記録を優先するならCM4002が向いています。

安全カテゴリで選ぶ

分電盤や制御盤などの主電源回路で使用する場合は、測定カテゴリを確認します。

  • CM4002:CAT IV 300V/CAT III 600V
  • CM4001:CAT IV 300V/CAT III 600V
  • MODEL 2433R:CAT III 300V
  • KEW 2433RBT:CAT III 300V
  • DLC470BT:CAT III 600V

表示される最大測定電流だけで判断せず、対地電圧、使用場所、設備の測定カテゴリに合う製品を選びましょう。

漏れ電流クランプメーターおすすめ5製品

おすすめ1 ワイヤレスセット 微小漏れ電流

日置電機 HIOKI CM4002-90

微小漏れ電流と間欠漏電の調査に強いワイヤレスセット

掲載商品は、CM4002本体とワイヤレスアダプタZ3210がセットになったCM4002-90です。

測定方式 真の実効値
確度保証範囲 0.060mA~200A
電流レンジ 6mA~200A
6レンジ
クランプ径 最大φ40mm
通信 Z3210付属
質量 約400g

CM4002は、0.060mAの微小漏れ電流から200Aの負荷電流まで測定できるACリーククランプメーターです。 6.000mA、60.00mA、600.0mA、6.000A、60.00A、200.0Aの6レンジを備えています。

コアとシールドに高透磁率の磁性材料を使用し、クランプ内部での導体位置や、周囲の外部磁界による影響を抑えるよう設計されています。 IEC/EN 61557-13の性能基準に準拠しています。

フィルター機能、コンパレータ、自動ホールド、最大・最小・平均値、ピーク値、突入電流、簡易イベント記録など、漏電調査に役立つ機能が充実しています。

掲載商品CM4002-90にはワイヤレスアダプタZ3210が付属します。 GENNECT Crossを利用して測定値をスマートフォンへ転送したり、間欠的な漏れ電流の発生時刻や値を確認したりできます。

おすすめポイント

  • 0.060mAから確度が定められている
  • φ40mmの大きなクランプ径
  • 真の実効値とフィルター機能に対応
  • 簡易イベント記録で間欠漏電を調査
  • Z3210が付属し無線通信をすぐ使える

確認したい点

  • 最大負荷電流は200A
  • 約400gで軽量モデルではない
  • アプリ使用時は端末と通信環境の確認が必要

こんな人におすすめ: 微小な漏れ電流を高い信頼性で測定したい人、漏電ブレーカーが時々動作する原因を記録・調査したい人。

おすすめ2 軽量 最大600A

日置電機 HIOKI CM4001

狭い配線を挟みやすい約115gのコンパクトモデル

ワイヤレス通信を使用する場合は、別売のワイヤレスアダプタZ3210が必要です。

測定方式 真の実効値
確度保証範囲 0.60mA~600A
電流レンジ 60mA~600A
5レンジ
クランプ径 最大φ24mm
通信 別売Z3210
質量 約115g

CM4001は、約115gの軽量・コンパクトなACリーククランプメーターです。 60.00mA、600.0mA、6.000A、60.00A、600.0Aの5レンジに対応します。

クランプ径はφ24mmで、CM4002より小さい一方、狭い制御盤内や配線が密集した場所で電線を挟みやすいジョー形状を採用しています。

コンパレータ機能では、設定したしきい値との比較結果を赤色バックライトとブザーで知らせます。 漏れ電流が増えている回路を順番に探す作業を効率化できます。

真の実効値、フィルター、最大・最小・平均値、突入電流測定、バックライトにも対応します。 別売Z3210を装着すれば、測定値や高調波情報を対応アプリで確認できます。

おすすめポイント

  • 約115gの軽量・コンパクト設計
  • 狭い場所でも配線を挟みやすい
  • 最大600Aの負荷電流に対応
  • 真の実効値とフィルター機能
  • コンパレータを音と赤色表示で確認

確認したい点

  • 確度保証範囲の下限は0.60mA
  • クランプ径はφ24mm
  • Bluetoothには別売Z3210が必要

こんな人におすすめ: 狭い制御盤や分電盤で測定する人、軽量性と最大600Aの負荷電流測定を重視する人。

おすすめ3 真の実効値 基本性能

共立電気計器 MODEL 2433R

漏れ電流から400Aの負荷電流まで測定できる定番モデル

商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。

測定方式 真の実効値
最小分解能 0.01mA
電流レンジ 40mA/400mA
400A
クランプ径 最大φ40mm
安全カテゴリ CAT III 300V
質量 約270g

MODEL 2433Rは、40.00mA、400.0mA、400.0Aの3レンジに対応する漏れ電流・負荷電流測定用クランプメーターです。

最小分解能は0.01mAで、最大φ40mmの導体をクランプできます。 複数の電線を一括して零相電流を測定するときにも使いやすいサイズです。

50/60HzモードとWIDEモードを切り替えられ、高調波成分を含める測定と、商用周波数を中心とした測定を使い分けられます。

真の実効値方式、データホールド、ピークホールド、オートパワーオフに対応します。 Bluetooth通信が不要で、基本的な漏電調査と負荷電流測定を重視する人に向いています。

おすすめポイント

  • 最小分解能0.01mA
  • 真の実効値方式に対応
  • 最大φ40mmのクランプ径
  • 最大400Aの負荷電流を測定
  • 50/60HzとWIDEを切り替え可能

確認したい点

  • Bluetooth通信には対応しない
  • バックライトを重視する場合は他モデルも検討
  • 安全カテゴリはCAT III 300V

こんな人におすすめ: 通信機能を必要とせず、真の実効値、φ40mm、0.01mA分解能を備えた定番モデルを選びたい人。

おすすめ4 Bluetooth 測定記録

共立電気計器 KEW 2433RBT

MODEL 2433Rの基本性能にBluetooth通信を追加

測定方式 真の実効値
最小分解能 0.01mA
電流レンジ 40mA/400mA
400A
クランプ径 最大φ40mm
通信 Bluetooth内蔵
質量 約270g

KEW 2433RBTは、MODEL 2433Rと同等の漏れ電流・負荷電流測定機能に、Bluetooth通信を追加したモデルです。

40.00mA、400.0mA、400.0Aの3レンジ、最小分解能0.01mA、最大φ40mmのクランプ径、真の実効値方式に対応します。

KEW Smart Advancedを使用すると、測定結果をスマートフォンやタブレットへ保存できます。 狭い盤内で本体表示が見にくい場合も、離れた位置から値を確認できます。

測定値、写真、測定場所、メモを記録し、CSV保存や報告書作成へ利用できるため、設備台帳や定期保全の作業効率化に向いています。

おすすめポイント

  • Bluetooth通信機能を本体に内蔵
  • スマートフォンへ測定値を保存
  • 真の実効値と0.01mA分解能
  • φ40mm・最大400Aに対応
  • 写真付き記録や報告書作成に便利

確認したい点

  • 通信を使わない場合はMODEL 2433Rも候補
  • 対応OSやアプリの最新条件を確認する
  • 安全カテゴリはCAT III 300V

こんな人におすすめ: 測定箇所が多い設備保全担当者、測定値の手書き転記を減らしたい人、写真と数値をまとめて保存したい人。

おすすめ5 Bluetooth 多機能

三和電気計器 SANWA DLC470BT

漏れ電流・負荷電流・電圧・抵抗を測定できる多機能モデル

測定方式 平均値方式
最小分解能 0.01mA
電流レンジ 60mA/600mA
60A/400A
クランプ開口 約φ35mm
通信 Bluetooth 5.1
質量 約320g

DLC470BTは、漏れ電流と負荷電流に加えて、交流電圧、直流電圧、抵抗、導通も測定できる多機能リーククランプメーターです。

漏れ電流は60.00mAと600.0mA、負荷電流は60.00Aと400.0Aのレンジに対応します。 最小分解能は0.01mAです。

50Hz・60Hzを中心とする周波数帯を抽出するBPF機能を備えており、インバーター設備などで発生する高周波ノイズの影響を抑えた測定に利用できます。

Bluetooth 5.1を搭載し、対応端末へ測定データを約1秒間隔で転送できます。 バックライト、最大・最小値、データホールド、オートパワーオフにも対応します。

平均値方式である点を確認

DLC470BTは平均値方式です。 歪み波や非正弦波を測定する場合は、真の実効値方式のモデルと表示値が異なる可能性があります。

おすすめポイント

  • 漏れ電流を0.01mA単位で表示
  • 最大400Aの負荷電流を測定
  • AC・DC電圧、抵抗、導通にも対応
  • BPF機能で50/60Hz成分を抽出
  • Bluetoothによるデータ転送

確認したい点

  • 真の実効値ではなく平均値方式
  • Bluetooth対応端末とアプリを確認する
  • 掲載商品はDLC470ではなくDLC470BT

こんな人におすすめ: 漏れ電流だけでなく電圧・抵抗も測定したい人、BPF機能とBluetooth通信を重視する人。

用途別に選ぶおすすめ漏れ電流クランプメーター

微小漏れ・間欠漏電

HIOKI CM4002-90

0.060mAから確度が定められ、簡易イベント記録とワイヤレス通信に対応します。 漏電ブレーカーが不定期に作動する原因の調査に向いています。

狭い盤内・大電流

HIOKI CM4001

約115gの軽量モデルで、狭い配線を挟みやすく、最大600Aの負荷電流を測定できます。

通信不要・基本性能

共立電気計器 MODEL 2433R

0.01mA分解能、真の実効値、φ40mm、最大400Aを備えたバランスのよいモデルです。

点検記録を効率化

共立電気計器 KEW 2433RBT

Bluetoothで測定値を記録でき、設備台帳、写真付き点検、報告書作成に利用できます。

電圧・抵抗も測定

SANWA DLC470BT

漏れ電流と負荷電流に加えて、AC・DC電圧、抵抗、導通にも対応する多機能モデルです。

漏電箇所を調査する基本的な流れ

1

本体とクランプ部を点検する

本体の破損、クランプ接合面の汚れ、電池残量、測定カテゴリを確認します。

2

フィルターと測定レンジを決める

過去の測定条件に合わせ、フィルターON・OFF、オート・マニュアルレンジなどを設定します。

3

主幹側で零相電流を測定する

回路を構成するすべての電流線を一括してクランプし、全体の漏れ電流を確認します。

4

分岐回路を順番に測定する

電源側から負荷側へ分岐回路を追い、漏れ電流が大きい回路を絞り込みます。

5

機器や接地線を確認する

対象回路に接続された機器や接地線を確認し、どの設備で値が増加しているか調査します。

6

測定条件と結果を記録する

回路名、負荷状態、フィルター設定、測定値、日時、温湿度、設備の運転状態を記録します。

※上記は一般的な考え方です。漏電箇所の特定、設備の停止、回路の切り離し、絶縁抵抗測定は、資格と専門知識を持つ作業者が現場の手順に従って行ってください。

漏れ電流クランプメーターを使用するときの注意点

活線設備には感電・短絡の危険があります

クランプメーターは被覆電線の上から測定できますが、分電盤や制御盤内には露出充電部が存在する場合があります。 必要な資格、保護具、安全距離、作業手順を守ってください。

クランプ接合面を清潔にする

クランプの接合面にほこり、油、金属粉、傷などがあると、微小電流測定の誤差やゼロ点の不安定につながる可能性があります。 使用前に接合面を確認し、取扱説明書に従って清掃してください。

クランプを完全に閉じる

ジョーが完全に閉じていないと、漏れ電流を正しく測定できない可能性があります。 電線や異物が接合面に挟まっていないことを確認します。

電線を無理に押し込まない

一括する電線がクランプ径を超える場合は、無理に挟み込まないでください。 センサーの破損や、ジョーが閉じないことによる測定誤差につながります。

周囲の大電流線に注意する

漏れ電流は非常に小さいため、近くを流れる大きな負荷電流の磁界が測定値へ影響する場合があります。 可能な範囲で他の大電流線から離し、クランプ内の導体位置をそろえて比較します。

接地線を電流線と一緒に挟まない

零相電流を測定するときは、回路を構成する電流線を一括し、保護接地線は含めません。 接地線電流を確認するときは、接地線を単独でクランプします。

1本だけ挟むと負荷電流になる

単相回路のL線などを1本だけクランプすると、その線に流れる負荷電流が表示されます。 漏れ電流を測定する場合は、回路を構成するすべての電流線を一括します。

フィルター設定を記録する

フィルターのON・OFFによって測定値が変わることがあります。 定期点検で値を比較する場合は、同じ機種、同じ測定位置、同じフィルター設定で測定しましょう。

漏れ電流の合否を一律に判断しない

正常な設備でも、ノイズフィルターやインバーター、長いケーブルなどによって容量性漏れ電流が流れることがあります。 測定値だけで絶縁不良と断定せず、設備仕様、漏電ブレーカーの定格、過去値、運転状態を確認してください。

必要に応じて絶縁抵抗を測定する

漏れ電流の増加が確認された場合は、設備を安全に停止し、必要に応じて絶縁抵抗測定や配線・機器の点検を行います。 絶縁抵抗計は通電中には使用できません。

漏れ電流クランプメーターに関するよくある質問

漏れ電流クランプメーターとは何ですか?

電線を切断せず、クランプセンサーで挟んで交流の漏れ電流を測定する計測器です。 漏電調査や通電状態での絶縁管理に使用します。

普通のクランプメーターで漏れ電流を測定できますか?

一般的な負荷電流用クランプメーターは、微小な漏れ電流に必要な分解能や確度を備えていない場合があります。 漏れ電流測定対応が明記された製品を使用してください。

漏れ電流を測るときは何本の電線を挟みますか?

零相電流を測定する場合は、接地線を除き、回路を構成するすべての電流線を一括します。 単相2線式は2本、三相3線式は3本が基本です。

接地線は一緒にクランプしますか?

零相電流を測定するときは、保護接地線を一緒にクランプしません。 接地線へ流れる電流を測る場合は、接地線を単独でクランプします。

0.01mAは何μAですか?

0.01mAは10μAです。 1mAは1000μA、1Aは1000mAです。

表示分解能が小さい製品ほど高精度ですか?

表示できる最小単位が小さくても、その値まで精度が保証されるとは限りません。 確度保証範囲、基本確度、外部磁界の影響、導体位置の影響も確認してください。

真の実効値は必要ですか?

インバーターやスイッチング電源など、歪んだ電流波形を測定する場合は真の実効値方式が適しています。 正弦波に近い商用周波数成分を中心に測る用途では、平均値方式が使われる場合もあります。

フィルター機能はいつ使いますか?

インバーター機器などによる高周波の容量性漏れ電流を除き、50Hz・60Hz付近の成分を中心に確認したいときに使います。 比較測定ではフィルター条件をそろえてください。

漏れ電流と絶縁抵抗はどちらを測ればよいですか?

設備を運転したまま傾向を確認する場合は漏れ電流、設備を停止して絶縁状態を確認する場合は絶縁抵抗を測定します。 両方の測定結果を組み合わせて判断することもあります。

Bluetooth付きモデルのメリットは何ですか?

表示部が見えにくい場所でも離れた端末で測定値を確認でき、数値、写真、場所、メモをまとめて記録できます。 測定箇所が多い定期点検で特に便利です。

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電流単位の確認に

μA・mA・Aの換算にはMyUnit

漏れ電流ではμAやmA、負荷電流ではAが使われます。 1mAは1000μA、1Aは1000mAです。

単位換算アプリ「MyUnit」は、電流、電力、電荷、抵抗、周波数などの単位換算に対応しています。 漏れ電流や負荷電流の測定記録を整理したいときにも利用できます。

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まとめ|微小電流・負荷電流・記録方法に合うモデルを選ぼう

漏れ電流クランプメーターを選ぶときは、最小分解能だけでなく、確度保証範囲、最大負荷電流、クランプ径、真の実効値、フィルター、通信機能を確認することが重要です。

  • CM4002-90:微小漏れ電流と間欠漏電を無線で調査したい人向け
  • CM4001:軽量・コンパクトと最大600Aを重視する人向け
  • MODEL 2433R:通信不要で真の実効値と基本性能を重視する人向け
  • KEW 2433RBT:Bluetoothで測定記録を効率化したい人向け
  • DLC470BT:電圧・抵抗測定とBPF、Bluetoothを使いたい人向け

微小漏れ電流の正確な調査にはCM4002、携帯性と大電流測定にはCM4001、コストと基本性能のバランスにはMODEL 2433Rが選びやすいでしょう。

漏れ電流は設備の運転状態、インバーター、ノイズフィルター、ケーブル長、フィルター設定などによって変化します。 同じ条件で定期的に測定し、過去値からの変化を記録することが重要です。

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