三相交流電源の相順を確認するときに使用するのが、検相器です。 モーター、ポンプ、ファン、コンプレッサなどの回転方向を間違えないために、電気工事や設備保全の現場で使用されます。
検相器には、被覆電線をクリップで挟んで測定する非接触式と、端子や導体へテストリードを接続する接触式があります。 製品によって、対応電圧、欠相判定、接地相の確認、モーター回転方向の確認、安全カテゴリが異なります。
この記事では、HIOKI、共立電気計器、Fluke、三和電気計器の検相器5製品を比較します。 配電盤、制御盤、モーター設備など、実際に使用する場所に合ったモデルを選びましょう。
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重要
検相作業は通電中の三相回路を扱います
検相器は、通電中の三相交流回路で相順を確認するための測定器です。 誤った操作は感電、短絡、アーク、設備故障につながる可能性があります。
分電盤、制御盤、動力設備などの作業は、必要な資格、知識、保護具を備えた人が行ってください。 製品ごとに接続方法や使用できる測定カテゴリが異なるため、使用前に必ず取扱説明書を確認してください。
先に結論
安全性なら非接触式、価格とシンプルさなら接触式
- 太い被覆電線を非接触で測定:HIOKI PD3129-10
- 欠相・接地相まで非接触で確認:共立電気計器 KEW 8035
- モーターの回転方向も確認:Fluke 9062
- 電池不要のシンプルな接触式:三和電気計器 KS1
- 回転ディスクで相順を確認:共立電気計器 KEW 8031F
被覆電線の導体へ金属部分を接触させずに測定したい場合は、PD3129-10またはKEW 8035が候補です。 欠相やデルタ結線時の接地相も確認したい場合は、KEW 8035が使いやすいでしょう。
Fluke 9062は三相回路の検相に加えて、運転中のモーターが発生する磁界を利用し、モーター回転方向を非接触で確認できるモデルです。
検相器おすすめ5製品の比較表
今回紹介する5製品を、測定方式、対応電圧、確認できる項目、安全カテゴリ、電源で比較しました。
| 製品 | 方式 | 対応電圧 | 主な判定機能 | 対象・接続方法 | 安全カテゴリ | 電源 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| HIOKI PD3129-10 |
非接触式 | 三相AC 70~1000V |
正相・逆相 |
被覆電線 外径7~40mm |
CAT IV 600V CAT III 1000V |
単3形×2本 | 大型クリップ・矢印表示 |
| 共立電気計器 KEW 8035 |
非接触式 | 三相AC 70~1000V |
正相・逆相 欠相・接地相 |
被覆電線 外径2.4~30mm |
CAT IV 600V CAT III 1000V |
単3形×4本 | 欠相・接地相も確認 |
| Fluke 9062 | 接触+非接触 | 三相AC 120~400V |
相順 モーター回転方向 |
相順:テストリード モーター:非接触 |
CAT III 300V | 9V電池×1 | モーター回転方向対応 |
| 三和電気計器 KS1 |
接触式 | 三相AC 100~500V |
正相・逆相 欠相 |
ワニ口クリップ | CAT III 500V | 電池不要 | LED表示・背面磁石 |
| 共立電気計器 KEW 8031F |
接触式 | 三相AC 110~600V |
相順 欠相 |
ワニ口クリップ またはプローブ |
CAT IV 300V CAT III 600V |
電池不要 | 回転ディスク表示 |
※測定できる電線径、対応電圧、安全カテゴリ、連続使用時間には条件があります。 Fluke 9062の非接触機能は、三相配線の相順ではなく、運転中のモーター回転方向を確認するための機能です。 使用前に各製品の取扱説明書を確認してください。
検相器とは
検相器は、三相交流電源の相順を確認するための測定器です。 三相交流では、R相・S相・T相など3本の電線へ、位相の異なる交流電圧が供給されています。
相の並び順が正しい場合は正相、逆になっている場合は逆相と判定されます。 モーターなどでは、相順が入れ替わると回転方向も逆になることがあります。
相順確認
三相交流電源の相の並びが正相か逆相かを確認します。
欠相確認
3相のうち一部の相に電圧がない状態を確認します。
回転方向確認
一部の製品では、モーターの回転方向を非接触で確認できます。
光と音で表示
LED、回転矢印、回転ディスク、ブザーなどで判定結果を表示します。
検電器は、電線や端子に電圧が存在する可能性を確認する器具です。 検相器は、三相交流電源の相の並び順や欠相を確認するために使用します。
非接触式と接触式の違い
被覆電線の上から相順を確認
- 金属導体を露出させずに確認できる
- 被覆電線を3本のクリップで挟む
- 短絡リスクを抑えやすい
- 太い電線や端子カバー付き設備で便利
- 対応する電線径と被覆条件の確認が必要
PD3129-10とKEW 8035は、静電誘導方式を利用した非接触式です。 クリップ内に金属接触部がなく、絶縁被覆の上から相順を確認できます。
端子や導体へリードを接続
- ワニ口クリップやプローブを端子へ接続する
- 比較的シンプルな構造の製品が多い
- 測定対象から給電する電池不要モデルがある
- 端子へ確実に接続できる設備に向く
- 接触時の短絡や感電に十分な注意が必要
KS1とKEW 8031Fは接触式です。 三相の各端子へR・S・Tのリードを接続し、LEDや回転ディスクで相順を確認します。
三相電源の相順を確認するときは、付属の3本のテストリードを接続する接触式です。 非接触機能は、運転中の同期・誘導モーターが発生する磁界から、モーターの回転方向を確認するために使います。
検相器の選び方
非接触式か接触式かで選ぶ
導体や端子を露出させずに測定したい場合は、非接触式が適しています。 特に端子カバーを外しにくい設備や、太い被覆電線を扱う現場で便利です。
測定端子が明確で、ワニ口クリップやプローブを安全に接続できる場合は、接触式も選択肢になります。 電池不要のモデルなら、電池切れを心配せずに使用できます。
今回の5製品の方式
- PD3129-10:被覆電線用の非接触式
- KEW 8035:被覆電線用の非接触式
- Fluke 9062:相順は接触式、モーター回転方向は非接触
- KS1:ワニ口クリップを使う接触式
- KEW 8031F:ワニ口クリップ・プローブを使う接触式
使用する三相電圧で選ぶ
検相器ごとに対応する電圧範囲が異なります。 実際に使用する設備の線間電圧が、製品の測定範囲に含まれていることを確認してください。
- PD3129-10:三相AC70~1000V
- KEW 8035:三相AC70~1000V
- Fluke 9062:三相AC120~400V
- KS1:三相AC100~500V
- KEW 8031F:三相AC110~600V
AC400Vを超える設備で使用する可能性がある場合は、PD3129-10、KEW 8035、KS1、KEW 8031Fの対応範囲を確認しましょう。 Fluke 9062の相順表示範囲はAC120~400Vです。
電線の太さで選ぶ
非接触式は、クリップで挟める電線の外径に制限があります。 導体断面積だけでなく、実際の仕上がり外径を確認することが重要です。
- PD3129-10:外径7~40mmの被覆電線
- KEW 8035:外径2.4~30mmの被覆電線
太い幹線や大容量設備ではPD3129-10、比較的細い電線から幅広く使いたい場合はKEW 8035が選びやすいでしょう。
欠相判定が必要か確認する
相順だけでなく、3相のうち一部に電圧がない欠相も確認したい場合は、欠相判定に対応したモデルを選びましょう。
KEW 8035、KS1、KEW 8031Fは欠相の確認に対応しています。 KEW 8035は、デルタ結線時の接地相も自動認識し、LEDで表示できます。
モーター回転方向を確認するかで選ぶ
三相電源の相順だけでなく、モーター本体の回転方向も確認したい場合は、Fluke 9062が候補です。
Fluke 9062は、同期モーターや誘導モーターの近くへ本体を当て、モーターが発生する磁界から回転方向を確認できます。 軸がカバーの内側にあり、目視しにくいモーターにも便利です。
判定表示の見やすさで選ぶ
製品によって、正相・逆相の表示方法が異なります。
- PD3129-10:回転LED、緑色矢印、ブザー
- KEW 8035:緑・赤の回転矢印LED、文字表示、ブザー
- Fluke 9062:左右回転LED
- KS1:順相・逆相・各相をLED表示
- KEW 8031F:機械式回転ディスクと欠相LED
工事完了報告などで判定状態を写真に残す場合は、緑色の矢印が点灯するPD3129-10が使いやすいでしょう。
電池式か電池不要かで選ぶ
非接触式やモーター回転方向判定に対応するモデルは、一般的に電池を使用します。 使用前に電池残量と動作を確認する必要があります。
- PD3129-10:単3形アルカリ乾電池2本
- KEW 8035:単3形アルカリ乾電池4本
- Fluke 9062:9V電池1個
- KS1:内蔵電池不要
- KEW 8031F:測定対象から給電するため電池不要
電池管理を減らしたい場合は、KS1またはKEW 8031Fが候補です。
測定カテゴリで選ぶ
使用する場所に合った測定カテゴリを選ぶことも重要です。 同じ600V対応でも、CAT IIIとCAT IVでは想定される使用場所や過渡過電圧への耐性が異なります。
- PD3129-10:CAT IV 600V/CAT III 1000V
- KEW 8035:CAT IV 600V/CAT III 1000V
- Fluke 9062:CAT III 300V
- KS1:CAT III 500V
- KEW 8031F:CAT IV 300V/CAT III 600V
製品本体だけでなく、使用するプローブ、ワニ口クリップ、テストリードのカテゴリも確認してください。
検相器おすすめ5製品
HIOKI PD3129-10
外径40mmまでの太い被覆電線に対応する非接触式
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
CAT III 1000V
PD3129-10は、被覆電線の上から相順を確認できる非接触式検相器です。 金属接点のない3つのクリップを三相電線へ取り付け、静電誘導によって正相・逆相を判定します。
対応電圧は三相AC70~1000V、対象となる被覆電線の外径は7~40mmです。 太い幹線や大容量設備の電線にも取り付けやすい大型クリップを採用しています。
正相時は4つのLEDが時計回りに点灯し、中央の矢印が緑色に点灯します。 ブザーは断続音です。逆相時はLEDが反時計回りに点灯し、連続音で知らせます。
背面には4個の磁石があり、配電盤などの金属部分へ固定できます。 両手を使って3本のクリップを取り付けやすい設計です。
おすすめポイント
- 被覆電線へ非接触で取り付けられる
- 外径7~40mmの太い電線に対応
- 三相AC70~1000Vまで対応
- 正相時に緑色矢印が点灯
- 背面磁石で配電盤へ固定できる
確認したい点
- 外径7mm未満の細い電線には向かない
- 欠相専用の判定表示は搭載していない
- 使用前に電池残量の確認が必要
こんな人におすすめ: 太い被覆電線を扱う人、導体へ金属接触させずに相順を確認したい人、判定状態を写真へ残したい人。
共立電気計器 KEW 8035
相順・欠相・接地相を被覆電線の上から確認
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
CAT III 1000V
KEW 8035は、被覆電線の上から相順、欠相、デルタ結線時の接地相を確認できる非接触式検相器です。
対応電圧は三相AC70~1000Vで、仕上がり外径2.4~30mmの絶縁電線に対応しています。 細い電線から比較的太い幹線まで幅広く使用できます。
正相時は緑色LEDが右回りに点滅し、正相文字が緑色に点灯します。 逆相時は赤色LEDが左回りに点滅し、逆相文字が赤色に点灯します。
欠相の有無をLEDとブザーで確認できるほか、デルタ結線時の接地相を自動認識して表示します。 背面磁石とLEDライトアップ機能も備えています。
おすすめポイント
- 被覆電線の上から非接触で測定
- 相順と欠相を同時に確認できる
- デルタ結線時の接地相も表示
- 外径2.4~30mmの電線に対応
- 背面磁石とライトアップ機能を搭載
確認したい点
- 約380gでPD3129-10より重い
- 単3形乾電池を4本使用する
- クリップ3個を正しい相へ取り付ける必要がある
こんな人におすすめ: 相順だけでなく欠相や接地相も確認したい人、細い電線から太い電線まで非接触で測定したい人。
Fluke 9062
三相電源の相順とモーター回転方向を1台で確認
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
Fluke 9062は、三相交流電源の相順と、三相モーターの回転方向を確認できる測定器です。
三相電源の相順確認では、付属する3本のテストリード、プローブ、ワニ口クリップを各相へ接続します。 左右のLEDによって回転方向を表示します。
モーター回転方向の確認では、本体をモーターへ近づけ、回転磁界を非接触で検出します。 モーターの軸がカバーなどに隠れていて目視できない場合にも便利です。
周波数範囲は2~400Hzと広く、商用周波数だけでなく一部の可変周波数設備にも対応します。 相順表示の電圧範囲はAC120~400Vです。
Fluke 9062は、三相配線の相順を被覆電線の上から非接触で測定する製品ではありません。 相順確認には、付属テストリードを三相電源へ接続します。
おすすめポイント
- 三相電源の相順を確認できる
- モーター回転方向を非接触で確認できる
- 軸が見えないモーターにも使いやすい
- 2~400Hzの広い周波数範囲
- プローブとワニ口クリップが付属
確認したい点
- 相順確認はテストリードを使う接触式
- 相順表示電圧はAC120~400V
- 安全カテゴリはCAT III 300V
こんな人におすすめ: モーターの据え付けや交換を行う人、三相電源とモーター本体の回転方向を1台で確認したい人。
三和電気計器 KS1
相順と欠相をLEDで確認できる電池不要モデル
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
KS1は、三相AC100~500Vの相順と欠相を確認できる接触式検相器です。 3本の大型ワニ口クリップを三相交流回路へ接続して使用します。
順相、逆相、各相の欠相状態をLEDで確認できます。 本体背面には磁石があり、配電盤などの金属面へ固定できます。
測定対象の電圧を利用して動作するため、内蔵電池は必要ありません。 電池切れを気にせず、必要なときに使用できるのがメリットです。
使用許容時間は電圧によって異なり、AC110Vでは連続、AC220Vでは約3時間、AC480Vでは約12分です。 高い電圧で使用するときは連続接続時間に注意してください。
おすすめポイント
- 相順と欠相をLEDで確認できる
- 内蔵電池が不要
- 大型ワニ口クリップを採用
- 背面磁石で配電盤へ固定できる
- 携帯ケースが付属
確認したい点
- 端子へ接続する接触式
- 最大対応電圧はAC500V
- 高い電圧では使用許容時間が短くなる
こんな人におすすめ: 電池管理が不要なシンプルな検相器を探している人、相順と欠相をLEDで確認したい人。
共立電気計器 KEW 8031F
回転ディスクで相順を直感的に確認できる接触式
商品画像または商品名を押すと販売ページを確認できます。
CAT III 600V
KEW 8031Fは、三相AC110~600Vに対応する接触式検相器です。 相順は本体中央の回転ディスク、欠相は3つのLEDで確認します。
正相ではディスクが時計回り、逆相では反時計回りに回転するため、相順を直感的に判断できます。
測定場所に合わせて交換できるワニ口クリップとプローブが付属しています。 端子台や盤内端子など、測定箇所に合った接続方法を選択できます。
測定対象から給電するため、内蔵電池は不要です。 プッシュスイッチを押している間だけ動作する構造で、不要な連続通電を防ぎやすくなっています。
おすすめポイント
- 回転ディスクで相順を確認できる
- 3つのLEDで欠相を確認できる
- AC110~600Vに対応
- ワニ口クリップとプローブが付属
- 内蔵電池が不要
確認したい点
- 端子へ接続する接触式
- AC501V以上では5分以内の使用制限がある
- コードを除いて約350gある
こんな人におすすめ: 回転ディスクで相順を直感的に確認したい人、ワニ口クリップとプローブを使い分けたい人。
用途別に選ぶおすすめ検相器
HIOKI PD3129-10
外径7~40mmの被覆電線に対応します。 大容量設備や太い幹線を非接触で確認したい場合に向いています。
共立電気計器 KEW 8035
非接触で相順、欠相、接地相を確認できます。 外径2.4~30mmの幅広い電線に対応します。
Fluke 9062
三相電源の相順に加えて、運転中のモーター回転方向も確認できます。
三和電気計器 KS1
相順と欠相をLEDで確認できる接触式です。 内蔵電池が不要で、背面磁石も備えています。
共立電気計器 KEW 8031F
機械式の回転ディスクによって、正相・逆相を視覚的に確認できます。
正相・逆相・欠相とは
規定された相順
R・S・Tなど、設備で想定されている順序に相が並んでいる状態です。 検相器では時計回り、右回り、緑色表示などで示されます。
相の順序が逆
3相のうち2本が入れ替わるなどして、規定とは反対の相順になった状態です。 モーターの回転方向が逆になる可能性があります。
一部の相が失われた状態
3相のうち1相に電圧がない状態です。 ヒューズ切れ、断線、接触不良などが原因になる場合があります。
検相結果が逆相だった場合でも、資格や知識のない人が自己判断で配線を入れ替えてはいけません。 配線変更は、設備の回路図やメーカー指定を確認し、必要な資格を持つ作業者が行ってください。
検相器を使用するときの注意点
活線作業には重大な危険があります
検相器は通電中の回路で使用するため、感電、短絡、アークフラッシュ、設備損傷の危険があります。 必要な資格、教育、保護具、作業手順を備えた人が使用してください。
使用前に本体とリードを点検する
- 本体やクリップに割れ、変形、汚れがないか確認する
- テストリードの被覆に傷や導体露出がないか確認する
- ワニ口クリップやプローブの変形を確認する
- 電池式では電池残量を確認する
- 電源投入時のLEDやブザーが正常か確認する
対応電圧と測定カテゴリを守る
測定対象の電圧が製品の対応範囲内でも、使用場所の測定カテゴリが合っていない場合は使用できません。 本体と付属リードのうち、低い方のカテゴリに合わせて使用してください。
R・S・Tのクリップを正しく接続する
検相器のクリップやテストリードは、色や記号に従って各相へ取り付けます。 順番を間違えると、正相と逆相の判定も入れ替わります。
被覆電線の条件を確認する
非接触式は、すべての被覆電線で必ず測定できるわけではありません。 シールドケーブル、特殊な被覆、複数心ケーブル、電線間の距離などによって正しく検出できない場合があります。
接触式では短絡に注意する
接触式のプローブやワニ口クリップを接続するときは、隣接する端子や金属部分へ接触させないよう注意してください。 先端の金属露出長や端子間隔も確認します。
判定後すぐに配線変更しない
逆相や欠相が表示された場合は、検相器の接続、電線の表示、回路図、ブレーカー、ヒューズなどを確認します。 判定結果だけを見て、直ちに配線を変更しないでください。
モーターを不用意に運転しない
逆回転によってポンプ、ファン、コンプレッサ、搬送装置などが破損する可能性があります。 初回運転前に相順を確認し、必要に応じて機械側の安全手順に従って短時間の試運転を行います。
検相器に関するよくある質問
検相器は何を確認する測定器ですか?
三相交流電源の相順が正相か逆相かを確認する測定器です。 製品によっては欠相、接地相、モーター回転方向も確認できます。
検相器と検電器の違いは何ですか?
検電器は電圧の存在を確認するための器具です。 検相器は三相交流電源の相の並び順を確認します。
非接触式は本当に導体へ触れませんか?
PD3129-10やKEW 8035は、金属接点のないクリップを被覆電線の上から取り付けます。 導体を露出させずに静電誘導で検出しますが、対応電線径や被覆条件を守る必要があります。
非接触式と接触式はどちらがおすすめですか?
導体を露出させずに測定したい場合は非接触式が向いています。 端子へ安全に接続でき、電池不要やシンプルさを重視する場合は接触式も選択肢です。
Fluke 9062は非接触検相器ですか?
三相電源の相順確認には、付属テストリードを接続します。 非接触機能は、モーター本体が発生する磁界から回転方向を確認するための機能です。
欠相とは何ですか?
三相交流のうち、1相または複数の相に電圧がない状態です。 断線、ヒューズ切れ、接触不良などが原因になる場合があります。
逆相だとモーターはどうなりますか?
一般的な三相モーターでは、相順が逆になると回転方向も逆になる可能性があります。 ポンプやファンでは設備故障につながる場合があるため、初回運転前の確認が重要です。
検相器で電圧値も測定できますか?
今回紹介する製品は、主に相順や欠相を判定するための製品です。 正確な電圧値を確認する場合は、対応するデジタルマルチメータや電圧計を使用してください。
単相100Vでも検相器を使用できますか?
検相器は基本的に三相交流回路を対象としています。 単相回路の電圧確認には、検電器やデジタルマルチメータなど、目的に合った測定器を使用します。
電池不要の検相器には動作確認が不要ですか?
電池不要でも、本体、リード、クリップ、LED、回転ディスクなどの故障は起こり得ます。 使用前点検と、既知の正常な三相回路での確認を行ってください。
V・A・Hzなどの単位確認にはMyUnit
検相器の仕様では、V、Hz、mm、mm²など複数の単位が使われます。 海外仕様書では電線径がAWGやinchで表記される場合もあります。
単位換算アプリ「MyUnit」は、電流、電力、抵抗、周波数、長さ、面積などの単位換算に対応しています。 測定器や設備仕様書の単位を確認したいときにも利用できます。
MyUnitの詳細を見るまとめ|電圧・電線径・判定機能に合う検相器を選ぼう
検相器を選ぶときは、非接触式か接触式かだけでなく、対応電圧、電線径、欠相判定、モーター回転方向、安全カテゴリを確認することが重要です。
- PD3129-10:太い被覆電線へ非接触で取り付けたい人向け
- KEW 8035:非接触で相順・欠相・接地相を確認したい人向け
- Fluke 9062:三相電源とモーター回転方向を確認したい人向け
- KS1:電池不要でシンプルな接触式を求める人向け
- KEW 8031F:回転ディスクで相順を直感的に確認したい人向け
被覆電線に金属接触させずに測定したい場合は、PD3129-10またはKEW 8035が候補です。 モーター本体の回転方向確認まで必要なら、Fluke 9062が適しています。
検相作業は通電中の三相回路を扱います。 使用する設備に合った製品を選び、取扱説明書と現場の安全手順を守って使用してください。




